今日の臨床サポート

排尿痛

著者: 原 智 川崎市立川崎病院 泌尿器科

監修: 菊地栄次 聖マリアンナ医科大学 腎泌尿器外科学

著者校正済:2022/06/23
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本性感染症学会:性感染症 診断・治療ガイドライン2020
  1. 日本感染症学会日本化学療法学会:JAID/JSC感染症治療ガイド2019
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 淋菌性尿道炎の治療:現在、淋菌感染症を経口抗菌薬のみで治療することは推奨されない。保険適用を有し、確実に有効な薬剤はセフトリアキソン(CTRX:ロセフィン)とスペクチノマイシン(SPCM:トロビシン)の2剤である(推奨度1)
  1. 男性クラミジア尿道炎の治療:マクロライド系薬またはキノロン系薬のうち、抗菌力のあるもの、あるいはテトラサイクリン系薬を投与する。その他のペニシリン系薬やセフェム系薬、アミノグリコシド系薬などは、クラミジアの陰性化率が低いため、治療薬とはならない(推奨度1)
  1. 急性前立腺炎の治療:Empiric therapyには原則として注射剤による治療が行われる。第2・3世代セフェム系、BLI配合ペニシリン系薬、キノロン系薬が主に用いられる。抗菌薬治療開始3日後を目安にempiric therapyの効果を判定し、培養結果が判明次第definitive therapyに切り替える(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
原 智 : 特に申告事項無し[2022年]
監修:菊地栄次 : 特に申告事項無し[2022年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った。
  1. ガイドライン上に大きな変更はなく、一部図表(「淋菌性尿道炎とクラミジア性尿道炎の比較」、「尿道炎の診断・治療」)の更新を行った。

病態・疫学・診察

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 排尿に関連して起こる痛みを排尿痛という。下部尿路の炎症性疾患に特有の症状であり、頻尿など、ほかの排尿症状を合併することが多い。
  1. 排尿と疼痛を感じる時間的関係によって、初期排尿痛、終末時排尿痛、全排尿痛の3つに大きく分類される。
  1. 初期排尿痛は、排尿開始当初に強い痛みを感じるもので尿道炎に多い。
  1. 終末時排尿痛は、排尿終末時に増強する疼痛で、膀胱頚部から後部尿道にかけて炎症が存在する場合に認められ、急性膀胱炎、急性前立腺炎に多い。
  1. 全排尿痛は、排尿の全経過にわたって有痛性の場合をいう。尿道炎に伴うことが多い。
  1. 排尿痛の原因には、尿路の感染症が多く含まれるが、その先入観にとらわれることなく、膀胱・前立腺、および骨盤腔内臓器などの悪性腫瘍を見落とさないように注意する。
問診・診察のポイント  
 
 
  1. 尿検査は必須である。可能であれば定性検査だけでなく、尿沈渣を行い、血尿や膿尿の有無を確認することが重要である。膿尿や血膿尿では、尿路感染を第一に疑う。血尿単独であれば尿路悪性腫瘍や尿路結石を疑う。

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。

ページ上部に戻る

戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから