背部痛(back pain) :トップ    
監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室
須田浩太 松本聡子 北海道せき損センター

概要

症状のポイント:
  1. 発症から6週間以内の腰痛を急性腰痛、6~12週間を亜急性腰痛、12週間以上を慢性腰痛と分類する。
  1. 急性腰痛の場合、Red Flagsに該当しなければ、90%は自然に軽快するため、経過を観察する。ルーチンの画像検査は不要である。
  1. 一生の間に80%の人が腰痛を経験するといわれている。大半の腰痛の長期予後は良好である。心理社会的要因が、慢性腰痛の誘因となる可能性が高い。Red flagsが該当する場合は、しかるべき対処が必要である。
 
緊急時対応: >詳細情報 
  1. ショック状態を呈する場合、腹部大動脈瘤破裂などの可能性があり、ショック対応を行う。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 急性腰痛:
  1. Red Flagsの有無を確認し、該当する項目がなければ、外来で経過観察できる可能性が高い。急性腰痛の治療としては、過度に日常生活を制限せず、アセトアミノフェン、NSAIDs、筋弛緩薬などを用いる。 エビデンス   エビデンス   エビデンス   エビデンス 
  1. また、腰痛を繰り返す、あるいは持続的に腰痛を訴える患者に対し、早朝前屈みにならないように指示をする。 エビデンス 
  1. 慢性腰痛:
  1. 慢性腰痛に対しては、心理社会的アプローチが必要となることがあり、Yellow Flagsについて確認を行う。
  1. 運動療法、NSAIDs、筋弛緩薬、SNRI(デュロキセチン[サインバルタ])、マッサージなどは慢性腰痛の痛みを緩和する可能性がある。 …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

Red flagsを認める際の検査例
  1. 骨折、病的骨折、感染、悪性疾患、進行性の神経学的異常を疑う際、アルゴリズムを参考に以下の検査を考慮する。アルゴリズム
○ 骨折を疑う場合は9)、病的骨折、悪性疾患を疑う場合は1)3)9)、感染を疑う場合は1)~3)あるいは4)~9)、進行性の神経学的異常を疑う際は1)~3)あるいは4)~11)を検討する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

腰痛診断アルゴリズム
骨腫瘍
腰椎すべり症
腰椎分離症
腰椎分離症
強直性脊椎炎
著者校正/監修レビュー済
2016/12/28


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