今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 山口征啓 健和会大手町病院 感染症内科

監修: 徳田安春 一般社団法人 群星沖縄臨床研修センター

著者校正/監修レビュー済:2024/11/13
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、以下について加筆した。
  1. プライマリケアにおける体重減少の原因について表と文献を追記した。
  1. がん検診でのフォローアップの必要性について文献を追記した。

概要・推奨   

  1. 6~12カ月間で5%以上の体重減少は臨床上重要であるため、検査などを通して重要な疾患をスクリーニングすることが推奨される(推奨度1)
  1. 体重減少を訴える患者の半数で実際には体重減少を認めないため、体重減少を訴える患者では、記録された体重を確認することが推奨される(推奨度1)
  1. 最初の問診、診察、検査で異常を認めなければ、むやみに侵襲的検査を追加せずに、慎重に3~6カ月経過観察することが勧められる(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 体重減少は、通常の体重から6~12カ月間で5%以上、体重が減少することと定義される。ヒトの体重は40~50歳代で最大となり、その後10年当たり1~2 kgずつ減少する。したがって、特に高齢者では生理的な体重減少と病的な体重減少とを区別する必要がある。
  1. 原因疾患は多岐にわたるが、3大原因は消化器疾患、悪性腫瘍、精神疾患であり、これに原因不明を加えたものが多くを占める。癌は原因のなかでは上位にくるが、大多数の患者は悪性ではない。
 
 
  1. 6~12カ月間で5%以上の体重減少は臨床上重要であるため、検査などを通して重要な疾患をスクリーニングすることが推奨される。特にBMI<18.5 kg/㎡では体重不足、栄養不良を考慮する[1]
  1. 体重は生理的に変動する。40~50歳代で最高になり、その後、10年当たり1~2 kgずつ減少する。したがって、生理的な体重減少と病的な体重減少とを区別する必要がある。
 
  1. 年齢、性別によって鑑別診断は異なる。
  1. 意図しない体重減少の原因は多岐にわたり、頻度も報告によって若干異なるが、癌、消化器疾患、精神疾患は、どの研究でも上位にくる。いくつかの観察研究では、癌3~36%、消化器疾患3~17%、精神疾患8~58%であると報告されている[1][2]
  1. 悪性腫瘍の中では肺がん、大腸がん、胃がん、食道がん、膵臓がん、リンパ腫の頻度が多い[3]
  1. プライマリケアでは、60歳未満では糖尿病、うつ、甲状腺疾患、COPDが多く、女性では摂食障害、男性ではアルコール依存症がこれらに続く。60~79歳では糖尿病、うつ、甲状腺疾患、COPDに加えて癌が上位を占める。80歳以上ではうつ、癌に加えて、認知症、心不全が増加する[4]
 
プライマリケアにおける体重減少の原因

参考文献:
Withrow DR, Oke J, Friedemann Smith C, et al. Serious disease risk among patients with unexpected weight loss: a matched cohort of over 70000 primary care presentations. J Cachexia Sarcopenia Muscle, 2022; 13(6): 2661–8.

出典

著者提供
 
  1. 意図しない体重減少の後にはがんの発生率が増加するため、がん検診でのフォローアップを続ける[5]
問診・診察のポイント  
 
  1. 体重減少を訴える患者の半数で、実際には体重の減少を認めない。体重減少を確認する。記録がなければ、ベルトの穴の位置が変わったかどうか、洋服のサイズが余るようになったかどうか問診する。

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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
山口征啓 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:徳田安春 : 特に申告事項無し[2025年]

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