多血 :トップ    
監修: 岡田定 聖路加国際病院
樋口敬和 獨協医科大学越谷病院 輸血部

概要

所見のポイント:
  1. 多血とは、通常はHb濃度が男性で18 g/dl、女性で16 g/dl以上に上昇している状態である。
 
パニック値・緊急時対応: >詳細情報 
  1. 慢性に経過する場合がほとんどで、パニック値は特に存在しない。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. Hb濃度が男性で19.5 g/dl、女性で17.5 g/dl以上で絶対的赤血球増加症と考えられるとき、Hb濃度がそれ以下でも真性赤血球増加症を疑わせる場合(白血球増加、血小板増加、脾腫などの所見を認めるとき)は専門医への紹介を考慮する。
 
診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 )
  1. 循環血漿量が低下していることによる見かけ上の多血症(相対的赤血球増加症)と、循環赤血球量が増加している絶対的赤血球増加症がある。Hb濃度が、男性で19.5 g/dl、女性で17.5 g/dlを超えていれば絶対的赤血球増加(循環赤血球量)と考えてよい。
  1. 赤血球増加症(多血症)へのアプローチ:アルゴリズム
  1. 赤血球増加症(多血症)の鑑別:<図表>
  1. 相対性赤血球増加症は、急性の脱水でも起こるが、よくみられるのはストレス赤血球増加症(Gaisböck症候群)である。中年のやや小太りの男性に多く、多くは喫煙者である。
  1. 赤血球増加症(多血症)の分類と原因:<図表>
  1. 赤血球増加症(多血症)の鑑別:<図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

多血症をみたときに行うスクリーニングのための評価例
  1. 一次性(真性赤血球増加症)と二次性の鑑別とともに、二次性赤血球増加を来す病態のスクリーニングを行う。
○ 1)~7)をスクリーニングとして検査する。8)、9)は真性赤血球増加症(PV)の診断の参考となるので、PVが疑われる場合は同時に検査する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

赤血球増加症(多血症)へのアプローチ
赤血球増加症(多血症)の分類と原因
赤血球増加症(多血症)の鑑別
真性赤血球増加症(PV)の骨髄生検組織所見
真性赤血球増加症の診断基準(WHO分類第4版 2016年改訂)
著者校正/監修レビュー済
2017/02/28


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