マグネシウム欠乏

著者: 西裕志 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科

監修: 花房規男 東京女子医科大学 血液浄化療法科

著者校正/監修レビュー済:2019/09/13
参考ガイドライン:
慢性頭痛の診療ガイドライン2013
妊娠高血圧症候群の治療指針2015
高血圧治療ガイドライン2019
尿路結石症診療ガイドライン 2013年版

概要・推奨  

  1. ICU患者では低マグネシウム血症の頻度が高いことを念頭に置く必要がある(推奨度2)。
  1. 薬剤性の低マグネシウム血症の原因薬剤として、プロトンポンプ阻害薬、上皮成長因子受容体EGFR拮抗薬が注目されている。
  1. 血液透析患者の低マグネシウム血症は生命予後の不良因子である[1](推奨度2)。
  1. マグネシウム製剤には片頭痛予防効果が期待できる。これらの副作用には重篤なものはみられず、また安価であることから片頭痛予防薬の選択肢として考慮してもよい(J、推奨度2)。
  1. 硫酸マグネシウムはHELLP症候群の約9%に合併する子癇の予防に用いられる(J、推奨度2)。
  1. マグネシウム製剤はシュウ酸カルシウム結石の再発予防策として保険収載されているが、有効性を示すエビデンスがない(J)。
  1. 心筋梗塞患者の予後改善を期待したマグネシウム製剤の使用は積極的に推奨されない(推奨度3)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. マグネシウム欠乏・マグネシウム補充療法に関わる複数のガイドラインの記載および最新の論文に基づいた。


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