Restless legs syndrome(下肢静止不能症候群) :トップ    
監修: 高橋裕秀 みどり野リハビリテーション病院
川嶋乃里子 かわしま神経内科クリニック

概要

疾患のポイント:
  1. Restless legs syndrome(下肢静止不能症候群)とは、別名「むずむず脚症候群」とも呼ばれ、夕方から深夜にかけて、下肢を中心として、「ムズムズする」「痛がゆい」「じっとしていると非常に不快」といった異常な感覚が出現し不眠などの状態を来す疾患である。
  1. RLSの21~57%は上肢の異常な感覚を訴える。「冷感」は一般的ではない[1]。
  1. 欧米では頻度の高い疾患であるが、アジア諸国では少なく、週2回以上症状がある例に限ると日本では約1%である。女性が多く、男性の約1.5倍である。 エビデンス 
  1. 下肢つりの鑑別方法については、別項「 下肢つり 」の項を参考にしてほしい。
 
診断:アルゴリズム >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. 下肢静止不能症候群の診断は、病歴で、診断基準の4つの項目と3つの補助的診断基準を確認し、二次性RLSを除外する。ただし、病初期には4項目全部を満たさないこともあり、経過観察が必要となることもある。
  1. また、夜間下肢けいれん=こむらがえり、アカシジア、下肢のミオクローヌス、下肢の血管障害、気分障害、painful legs and moving toes症候群)などの鑑別を行う。
  1. 初診時の診断:アルゴリズム
  1. 診断基準[1]
  1. 以下の5項目を満たす場合は確定診断となる。補助的診断基準も参考にする。
  1. 1:脚を動かしたくてたまらない衝動と不快感
  1. 2:安静時に悪化
  1. 3:脚の運動により不快感が軽減ないし消失
  1. 4:夕方から夜に悪化
  1. 5:上記の特徴…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時鉄代謝異常、腎機能障害を評価するための検査例
  1. フェリチン50ng/ml未満であれば、鉄剤を補充する必要がある。中等度以上の腎機能障害では、プラミペキソール(ビ・シフロール)またはガバペンチンエナカビル(レグナイト)は用量を調整する必要がある。
○ 臨床的にRLSが疑われた場合下記をチェックする。

追加情報ページへのリンク

 

リファレンス

img  1:  Restless legs syndrome/Willis-Ekbom disease diagnostic criteria: updated International Restless Legs Syndrome Study Group (IRLSSG) consensus criteria--history, rationale, description, and significance.
 
PMID 25023924  Sleep Med. 2014 Aug;15(8):860-73. doi: 10.1016/j.sleep.・・・
img  2:  Pediatric restless legs syndrome diagnostic criteria: an update by the International Restless Legs Syndrome Study Group.
 
PMID 24184054  Sleep Med. 2013 Dec;14(12):1253-9. doi: 10.1016/j.sleep・・・
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

初診時の診断
治療アルゴリズム
RLS患者の下肢不快感の表現例
国際RLS症候群評価尺度(IRLS)
AugmentationのMax Plank Institute Conference診断基準
著者校正/監修レビュー済
2017/01/20


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