食道カンジダ症 :トップ    
監修: 大曲貴夫 国立国際医療研究センター
関谷 紀貴 がん・感染症センター都立駒込病院 臨床微生物科

概要

疾患のポイント:
  1. 食道カンジダ症とは、口腔内に常在する真菌であるカンジダが食道内で増殖して、胸焼け、胸痛、嚥下時痛などの症状を引き起こす疾患である。CD4陽性リンパ球数200cells/μl未満のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者に多い。細胞性免疫不全のある血液・悪性腫瘍患者、移植患者、内服・吸入ステロイド使用患者、コントロール不良の糖尿病患者などでもみられる。 エビデンス 
  1. 口腔内カンジダ症をしばしば伴うが、存在しない症例も存在する。 エビデンス 
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 上部消化管内視鏡検査で食道粘膜上に斑状またはびまん性の白苔を認め、同部位からの粘膜生検で酵母様真菌を認め、培養検体からカンジダの発育を認めることで診断される。
  1. また、病歴(HIV感染者、その他の免疫不全患者)、症状(嚥下困難、胸骨後面付近を中心とした嚥下時痛)、身体所見(口腔内白斑)を認め、抗真菌薬による診断的治療に反応性良好である場合、食道カンジダ症と判断する。
  1. 口腔内白斑:<図表>
  1. 食道カンジダ症上部消化管内視鏡所見:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. ART(antiretroviral therapy)開始前のHIV/エイズ患者は治療後に再発するリスクがあり、食道カンジダ症以外の疾患を合併している可能性があるため、基礎疾患が不明な場合はHIVスクリーニング検査を行う。
 
治療: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 上部消化管内視鏡検査で食道粘膜上に斑状またはびまん性の白苔を認め、同部位からの粘膜生検で酵母様真菌を認め、培養検体からカンジダの発育を認めることで診断される。
○ 下記を行う。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

初診時の食道カンジダ症疑いへのアプローチ
口腔内白斑
食道カンジダ症上部消化管内視鏡所見
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22