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膜性腎症

著者: 岡田浩一 埼玉医科大学 腎臓内科

監修: 岡田浩一 埼玉医科大学 腎臓内科

著者校正/監修レビュー済:2020/07/30

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概要・推奨  

  1. 予後不良因子(男性、60歳以上、ネフローゼ症候群の遷延・特に蛋白尿8~10g/日以上、血清クレアチニン上昇(>1.5mg/dL)、糸球体硬化病変、尿細管間質病変(>20%))を有する患者には、寛解導入を目指した免疫抑制療法が推奨される(推奨度2)。
  1. 特発性膜性腎症の寛解導入を目指した初回の免役抑制療法には、シクロスポリンとステロイドの併用療法が推奨される(推奨度1)。またはステロイド単独療法、シクロホスファミドとステロイドの併用療法が推奨される(推奨度2)。
  1. ステロイド単独療法に抵抗性の膜性腎症患者には、シクロスポリンもしくはシクロホスファミドとステロイドの併用療法が寛解導入に優れ、第2選択の免役抑制療法として推奨される(推奨度1)。
  1. 日本では固形癌による二次性膜性腎症の頻度は低く、癌スクリーニングのための過剰な精密検査は推奨されない(推奨度3)。
  1. ネフローゼ症候群を伴う膜性腎症患者には、血栓症の予防のためにワルファリン療法が推奨される(推奨度2)。
  1. 膜性腎症患者の脂質異常に対してスタチン投与が推奨される(推奨度2)。
  1. 膜性腎症患者には、蛋白尿を減少させるためにレニン・アンジオテンシン系阻害薬の投与が推奨される(推奨度1)。
  1. 免疫抑制療法中の膜性腎症患者で低γグロブリン血症を伴う場合、免疫グロブリンの投与が推奨される(推奨度2)。
  1. 免疫抑制療法中の膜性腎症患者では、ニューモシスチス肺炎の予防のためにST合剤の投与が推奨される(推奨度2)。
  1. 免疫抑制療法中の膜性腎症患者で結核の再活性化のリスクが高い場合は、抗結核薬の予防投与が推奨される(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、内容をガイドラインに沿ってアップデートした。

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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
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