今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 永澤元規1) 大阪大学医学部附属病院・老年総合内科

著者: 安田 隆2) 吉祥寺あさひ病院

監修: 岡田浩一 埼玉医科大学 腎臓内科

著者校正/監修レビュー済:2023/10/11
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 「腎生検ガイドブック2020」に基づきレビューを行い、以下の追記を行った。
  1. 血尿単独の場合には、腎生検は慎重さを要する。糸球体性血尿がある場合、腎不全の家族歴や感冒罹患時の肉眼的血尿などには、IgA腎症、菲薄基底膜病、Alport症候群を想定して腎生検を検討する。
  1. 蛋白尿単独の場合には、蛋白尿1g/日以上(または尿蛋白/クレアチニン比1.0g/gCre以上)やネフローゼ症候群を呈する場合には腎生検を検討する。蛋白尿0.15~0.5g/日(または尿蛋白/クレアチニン比0.15~ 0.5g/gCre)でCKD G1~3の場合は慎重さを要する。
  1. 蛋白尿と血尿の両方を認める症例に対しては、腎生検を検討する。

概要・推奨   

  1. RA系阻害薬およびSGLT2阻害薬は糖尿病性腎症のみならず、非糖尿病性腎疾患においても蛋白尿を減少させ、腎機能障害の進行を抑制する効果が示されている。慢性糸球体腎炎を含む蛋白尿を有する患者にはRA系阻害薬およびSGLT2阻害薬を使用することが勧められる(推奨度1)
  1. 慢性糸球体腎炎で最も多いIgA腎症の治療においては、リスク群に応じて異なっており、ステロイド治療が有用である。日本においては扁桃摘出術+ステロイドパルス療法も多く施行されている(推奨度1)
  1. IgA腎症は若年の発症が多く、妊娠に関する問題があるが、高血圧を認めず、腎機能も保たれていれば妊娠経過は良好であり、長期予後にも影響しない。ただし活動性の半月体形成、尿細管間質障害、ネフローゼ症候群を呈している場合には腎機能が悪化する可能性が高いとされている(推奨度2)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
永澤元規 : 特に申告事項無し[2024年]
安田 隆 : 未申告[2024年]
監修:岡田浩一 : 講演料(アステラス製薬(株),アストラゼネカ(株),小野薬品工業(株),田辺三菱製薬(株),日本ベーリンガーインゲルハイム(株),協和キリン(株)),研究費・助成金など(中外製薬(株),協和キリン(株))[2024年]

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