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慢性膵炎

著者: 正宗淳 東北大学 消化器内科

監修: 下瀬川徹 みやぎ県南中核病院企業団

著者校正/監修レビュー済:2020/09/03
参考ガイドライン:
  1. 日本消化器病学会:慢性膵炎診療ガイドライン2015

概要・推奨  

  1. 脂肪便と体重減少を伴う慢性膵炎には消化酵素薬は有効である(推奨度1)。
  1. アルコール性慢性膵炎患者には断酒が勧められる(推奨度2)。
  1. 慢性膵炎の腹痛対策として脂肪制限は必要である(推奨度2)。
  1. 慢性膵炎の腹痛には非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、COMT阻害薬、抗コリン薬が有効である(推奨度2)。
  1. 消化酵素薬は慢性膵炎の腹痛に有効性を示す可能性がある(推奨度2)。
  1. 蛋白分解酵素阻害薬は慢性膵炎の腹痛に有効とされているが、さらなる科学的根拠を要する(推奨度2)。
  1. 体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)を含む内視鏡的治療は慢性膵炎(膵石症)の腹痛に有効である(推奨度2)。
  1. 外科的治療は内視鏡的治療が無効であった慢性膵炎症例に対して除痛効果を示す(推奨度2)。
  1. 慢性膵炎の食事療法においては、個々の病期・病態、栄養状態に応じて適正カロリー、食事内容を決定する必要がある。
  1. 脂肪便と体重減少を伴う慢性膵炎患者には高力価の消化酵素薬が推奨される(推奨度2)。
  1. 膵性糖尿病のインスリン治療の際は、十分量の膵消化酵素薬を投与したうえでインスリン量を決定することが望ましい(推奨度2)。
  1. 膵性糖尿病には、糖尿病血管障害の予防のため、良好な血糖コントロールの維持が重要である(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 日本膵臓学会により作成された慢性膵炎臨床診断基準2019に基づき、定義、診断基準、診断フローチャートなどの改訂を行った。
  1. 2016年受療患者を対象に行われた全国疫学調査に基づき、疫学に関する情報をアップデートした。

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