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皮膚瘙痒症(皮疹のない痒み)

著者: 生駒晃彦 マルホ株式会社

監修: 戸倉新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科

著者校正/監修レビュー済:2019/03/05
参考ガイドライン:
汎発性皮膚そう痒症診療ガイドライン:日本皮膚科学会雑誌、2012;122:267-280

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 皮膚瘙痒症とは、痒みの原因となる原発疹がないのに痒みが存在する状態をいう。
  1. 痒みの範囲から、汎発性と限局性に分類される。

症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 治療は原因によって異なる。
  1. 乾皮症や、乾皮症を伴うほかの疾患(例:腎不全)による皮膚瘙痒症には、保湿剤外用(推奨度2)、紫外線療法(推奨度3)、抗不安薬内服(推奨度3)などが使用できる。
  1. 掻破による二次疹として湿疹病変がある場合には、ステロイド薬外用などを考慮する(推奨度2)。
  1. 血液透析および慢性肝疾患患者の皮膚瘙痒症に対しては、ナルフラフィン(レミッチ)内服を考慮する(推奨度2)。
  1. 神経因性の皮膚瘙痒症に対しては、プレガバリン(リリカ)内服を考慮する(推奨度2)。
  1. 限局性皮膚瘙痒症に対して、カプサイシン軟膏外用を考慮してもよい(推奨度3)。
  1. 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬内服は、皮膚瘙痒症への効果に関するエビデンスレベルが低い(推奨度3)。
 
診断へのアプローチ:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 掻破による二次疹が混在し、それが痒みを悪化させることが多い。
  1. 基礎疾患不明の汎発性皮膚瘙痒症では、スクリーニング検査を行う。
 
鑑別疾患:
  1. 限局性皮膚瘙痒症:
  1. 神経障害、感染症などが原因として知られる。
  1. brachioradial pruritusやnotalgia parestheticaでは、神経根圧迫の有無を確認する。
  1. 初期の帯状疱疹であることがまれにある。
  1. 急性で強い限局性皮膚瘙痒症においては、初期の帯状疱疹を念頭に置くべきである。
  1. 汎発性皮膚瘙痒症:
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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