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汗疱状湿疹(異汗性湿疹、汗疱)

著者: 足立厚子 兵庫県立加古川医療センター 皮膚科

監修: 戸倉新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科

著者校正/監修レビュー済:2016/05/13

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 汗疱状湿疹は激しい痒みや痛痒さを伴う異汗性湿疹、汗疱とも呼ばれる手掌・足蹠を主体とする湿疹病変である。<図表>
  1. 好発部位は母指球、小指球および指側縁、足蹠では土踏まずで、紅斑、小水疱、水疱、びらんおよび亀裂を認める。
  1. 発汗で増悪することが多い。
  1. 激しい痒みや痛痒さを感じることが多い。
  1. 掌蹠は汗器管が密に分布し、しかも汗中の金属濃度が高い部位とされている。このことは全身型金属アレルギーの皮疹好発部位として掌蹠で汗疱状湿疹が多発することと関連があると考えられる。
 
診断:
  1. 汗疱状湿疹のうち、全身型金属アレルギーの関与が疑われる場合、パッチテスト、金属内服テスト、経皮接触の制限(<図表>)、金属の経消化管摂取の制限などの検査が必要である。
  1. アレルギー性接触皮膚炎(<図表>)、一次刺激性接触皮膚炎(<図表>)、Protein contact dermatitis (<図表>)、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症(<図表>)などを除外する。
 
治療:
  1. 強力なステロイド外用でも難治性のことがあるが、全身型金属アレルギーが原因となることがあり、金属制限食などで軽快することがある。

専門医相談のタイミング: …
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

原因の評価例
  1. 汗疱状湿疹のうち、全身性金属アレルギーの関与が疑われる場合、金属パッチテストを行う。
  1. 48時間貼布後剝がし、1時間後(Day 2)、24~48時間後(Day 3~Day 4)、120時間後(Day 7)に判定する。Day 3~Day 7にICDRG基準1+以上示すものを陽性と診断する。
○ 汗疱状湿疹の場合、下記の検査を施行する。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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