乾癬 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
小澤 明 東海大学 専門診療学系皮膚科学

概要

疾患のポイント:
  1. 乾癬は、その原因はいまだ解明されてはいないが、遺伝的要因を基盤に、何らかの環境因子により発症し、銀白色の鱗屑が付着する紅斑性局面を主徴とする難治性、慢性炎症性角化症である。
  1. 原因不明のため、根治療法はなく、種々の治療法があるが、個々の症例ごとに、多角的検討による治療法の選択が必要となる。
  1. 膿疱性乾癬(汎発型)は、指定難病であり、膿疱性乾癬(汎発型)の重症度分類基準(2010年)を用いて中等症以上を認める場合などでは申請をすると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([2015年1月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
 
診断: >詳細情報 
  1. その診断は、特徴的な皮疹を把握することである。他疾患を否定するために病変部の病理検査を行うこともある。病理検査では、乾癬特有の所見が得られることがあるが、基本的には、慢性の表皮—真皮皮膚炎の組織像を示す。
  1. 慢性の経過で、治療には比較的よく反応するが、再燃、寛解を繰り返す。
  1. 表面に鱗屑(粃糠疹、一面を覆う白色~銀白色の鱗屑)を有する紅斑
  1. 自覚症状(瘙痒感)の少ない湿疹様病変
  1. ケブネル現象・アウスピッツ現象など( >詳細情報 )
  1. 皮膚病変は、外的刺激を受けやすい部位、日光の被ばくの少ない部位、および爪に好発する。
  1. 多くの場合、皮膚症状だけの尋常性乾癬であり、その約半数で瘙痒を認める。全身的症状はないものの、その経過は慢性、難治性である。
  1. 尋常性乾癬:<図表>
  1. 下腿部の乾癬:<図表>
  1. 耳介部の乾癬:<図表>
  1. 爪の乾癬:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. 診断は上述の特徴的な皮疹を確認することでなされる。
  1. 必要に応じて、特に他疾患を否定するために病変部の病理検査を行うこともある。病理検査では、乾癬特有の所見が得られることがあるが、基本的には、慢性の表皮—真皮皮膚炎の組織像を示す。
  1. 関節症状を訴える場合は、関節部の単純X線検査を行い、関節症性乾癬の鑑別を行う。関節症性乾癬はCASPER診断基準に従って診断する。
○ 視診のみでは診断に難渋する場合は1)を行う。関節症状を認める場合は2)を追加する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

乾癬の重症度/10の法則 (rule of ten)
乾癬治療のピラミッド
生物学的製剤の使い分け/英国ガイドライン(2009年)
膿疱性乾癬(汎発型)の急性期におけるアルゴリズム
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
膝蓋部の乾癬
乾癬病理所見
乾癬病変における免疫学的動態
わが国の乾癬/日本乾癬学会登録患者数
日本における乾癬治療の歴史
著者校正/監修レビュー済
2016/12/28


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