血管腫・脈管奇形/脈管形成異常 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
倉持 朗 埼玉医科大学病院 皮膚科

概要

疾患のポイント:
  1. 脈管奇形(vascular anomaly)は、その臨床像と組織学的所見、また放射線医学的見地、流体力学的見地から、血管腫(vascular tumors)と脈管奇形/脈管形成異常(vascular malformations)に分類され、解釈されるようになった。
 
乳児血管腫(イチゴ状血管腫): >詳細情報 
  1. 乳児血管腫(infantile hemangioma、hemangioma of infancy)は、従来イチゴ状血管腫と呼ばれたもののことであり、胎盤絨毛膜の微小血管を構成する細胞と類似した毛細血管内皮細胞の腫瘍性増殖が主体であって(GLUT1が陽性)、特徴のある一連の自然歴を持ち、かつ自然退縮傾向を有する良性腫瘍である。女児、かつ低出生体重児に多い(1,000g以下では4人に1人の割合でみられる)。初期→増殖期→退縮期→退縮後期、といった一連の経過をたどるが、退縮後期はしばしば長期にわたり、全経過はときに10年を超える。臨床的には一般的に、局面型と腫瘍型とに分ける。
  1. 乳児血管腫の臨床像:<図表>
  1. 乳児血管腫 -皮下型の腫瘤型:<図表>
  1. 腫瘍型乳児血管腫:<図表>
  1. 乳児血管腫の時間的経過:<図表>
  1. 診断は、上述の時間軸に沿って変容する一連の皮膚所見を確認することによってなされる。臨床的に診断されるが、皮下型の大きなものでは、乳児血管腫の存在様式の把握、他の器官との位置関係、ステージの把握にMRIがきわめて有用で、特に脂肪抑制画像、例えばSTIR法の併用が推奨できる。
 
早期退縮型先天性血管腫: >詳細情報 
  1. 早期退縮型先天性血管腫(rapid involuting congenital hemangioma、RICH)は、血…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)

腫瘍型乳児血管腫
Kasabach-Merritt現象を来した房状血管腫
Sturge-Weber症候群を生じた毛細血管奇形(port-wine母斑)
Klippel-Trenaunay症候群を呈した静脈奇形/静脈形成異常
背部のグロムス静脈奇形/グロムス静脈形成異常
動静脈奇形
Milroy病
嚢腫状リンパ管腫(a)とMRI 所見 (STIR with long TE)(b)
乳児血管腫の臨床像
乳児血管腫 -皮下型の腫瘤型
著者校正/監修レビュー済
2017/07/31