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転移性脳腫瘍

著者: 成田善孝 国立がん研究センター中央病院 脳脊髄腫瘍科

監修: 甲村英二 神戸大学大学院医学研究科外科系講座脳神経外科学分野

著者校正/監修レビュー済:2020/05/21
参考ガイドライン:
  1. 日本脳腫瘍学会:脳腫瘍診療ガイドライン 2019年版 第2版 1.成人脳腫瘍編 2.小児脳腫瘍編

概要・推奨  

  1. JCOG0504試験によって、摘出術後に全脳照射を行う必要はなく、摘出後残存がない場合は経過観察、残存がある場合は定位放射線照射を行うことが標準治療となった。またBrown/Mahajanの臨床試験によると、摘出後に残存がなくとも定位放射線照射を行うことにより、有意に摘出腔の局所制御率が高くなることが報告された(推奨度1)。
  1. 3cm以上の大きさの腫瘍に対しては、分割定位放射線照射も行われるが、放射線壊死のリスクも高くなるため、全身状態が安定している患者に対しては手術が第1選択で行われる(推奨度2)。
  1. 10個までの転移性脳腫瘍に対しても、全脳照射ではなく、定位放射線照射でも十分であると結論された(推奨度3)。
  1. 定位照射+全脳照射併用療法は、治療後3~4カ月でも高次脳機能障害のリスクが高いことが明らかで、初回治療としては全脳照射を併用せず、定位照射のみを行い、頻回に経過観察を行うことが推奨される(推奨度3)。
  1. 脳血液関門(BBB)により化学療法の薬剤は脳に到達しにくいとされていたが、頭部CTやMRIで造影される病変は、すでにBBBが破壊されており、化学療法の効果が期待できる(推奨度3)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。


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