舌癌 :トップ    
監修: 近津大地 東京医科大学
里見貴史 東京医科大学医学部口腔外科学分野

概要

疾患のポイント:
  1. 舌癌とは、有郭乳頭より前方部に発生する腫瘍で好発部位は舌縁部から舌下面である。発生年齢は50~60歳の男性に多い。20歳代で発症することもあり、最近は女性も増加傾向である。
  1. 膨隆型、びらん型、潰瘍型が半数を占め、白板型がこれに続く。組織学的には大多数が扁平上皮癌である。
  1. 頸部リンパ節への転移頻度は30~40%と口腔癌の中では高い。
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 特に舌縁部や舌下面の病変に注意しながら、舌の視診・触診にて評価する。場合によっては生体染色を行う。難治性のびらん、潰瘍、肉芽様腫瘤(2週間以上)、粘膜の炎症や赤斑、こすってもとれない白斑、健全な組織との境界がはっきりしない硬結や腫れ、は初期の癌である可能性が高い。また、潰瘍形成や腫瘤状の変化、硬結を伴う場合は浸潤癌の可能性が高い。外傷性潰瘍ならば通常、原因(不良補綴物など)が除去されると約1週間程度で縮小するため、それをもとに鑑別をする。
  1. 確定診断には、生検による病理組織検査を行う。
  1. 舌癌:<図表> <図表>
  1. 現時点で腫瘍マーカー(SCC抗原など)は感度・特異度とも高くない。
 
ステージング:
  1. 舌癌と診断がつけば、腫瘍の深さや広がりの程度を正確に診断するために、CTやMRIなどの画像検査を行い、病期を決定する。
  1. 「頭頸部癌取扱い規約」に病期の基本説明と病期分類が記述されている。基本的には国際対がん連合(UICC)が定めたTNM分類[9]をそのまま採用しているため、国際的な比較が容易である。
  1. Stage Grouping (UICC):<図表>
  1. 舌癌病期分類:<図表>
 
予後評価: >詳細情報 
  1. 国立がんセンタ…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. 原発巣(舌癌)の基本診査は視診と触診である。
  1. 触診は頸部リンパ節転移診断において基本的で有用な検査法である(診断精度60~70%)。
○ 確定診断には、生検による病理組織検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

舌癌の治療アルゴリズム
舌癌
舌癌
舌癌 生体染色(ヨード溶液:ヨウ素3%, トルイジンブルー溶液)NBI
舌癌(原発巣) CT MRI
舌癌 頸部リンパ節転移 CT MRI
舌癌 頸部リンパ節転移 超音波検査
舌癌 核医学検査 腫瘍シンチグラフィ(ガリウム)
舌癌 核医学検査 骨シンチグラフィ(テクネシウム)
舌癌 PET-CT
著者校正/監修レビュー済
2017/07/31


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