腸閉塞とイレウス

著者: 古畑智久 聖マリアンナ医科大学東横病院 消化器病センター 消化器・一般外科

監修: 杉原健一 東京医科歯科大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2020/05/29
参考ガイドライン:
  1. 日本腹部救急医学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本医学放射線学会、日本産科婦人科学会、日本血管外科学会:急性腹症診療ガイドライン2015 第1版
  1. 大腸癌研究会:大腸癌治療ガイドライン2019年版

概要・推奨  

  1. 単純性癒着性腸閉塞には、まずは胃管による減圧を行う。胃管により腸管の減圧を行い、1~2日間経過観察する。改善傾向を認めない場合は、イレウス管挿入を考慮する(推奨度1)
  1. 減圧チューブからのガストログラフィン注入は腸閉塞やイレウスの診断だけでなく、治療にも有用である(推奨度1)
  1. 高圧酸素療法は、単純性癒着性腸閉塞の治療に有用である(推奨度2)
  1. 単純性癒着性腸閉塞における手術適応の判断は、イレウス管挿入から10日前後に行う。手術を考慮すべき排液量は、500mL/日以上である(推奨度2)
  1. 開腹手術後の癒着軽減にセプラフィルム、インターシードは有用である(推奨度1)
  1. 閉塞性大腸癌に対する自己拡張型金属ステントの使用は、病態や治療方針を十分に考慮したうえで決定する(推奨度2)。
  1. 腸閉塞と診断したら腹部造影CTを行うことが勧められる(推奨度1)
  1. 単純性癒着性腸閉塞に対する手術として、腹腔鏡下腸閉塞解除術は考慮すべき術式である(推奨度2)
  1. 開腹手術後のイレウス期間の短縮には、鎮痛のためのオピオイドの使用を控えること、硬膜外麻酔、早期経口摂取、早期離床などが重要である(推奨度1)。
 
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、新しい文献を加えた。


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