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概要・推奨
疾患のポイント:- 血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、IgA血管炎)は小児に多い全身の毛細・細小血管の過敏性血管炎であり、皮膚・関節・腹部症状(腹痛)の3つを主徴とする。
- 紫斑病性腎炎とは、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(Henoch-Schoenlein Purpura、HSP)の1症状としてみられる腎炎である。
- 腎炎の合併が20~50%に認められる。75~90%は紫斑出現後1カ月以内(多くは2週間以内)で、3カ月以降に腎炎を発症することはまれである。
- 紫斑病性腎炎のうち、7割は顕微鏡的血尿であり、肉眼的血尿が1割である。蛋白尿は約半数に認め、ネフローゼ症候群となるのは5%程度である。
診断: >詳細情報 - ほかの腎炎との鑑別には、紫斑が軽度な症例や、3主徴が揃わないこともあるため、関節炎や腹痛のみの症例においても本症を念頭に置き、尿検査を施行する必要がある。
- 確定診断は腎生検による。光顕的にはメサンギウム増殖性糸球体腎炎で、蛍光抗体法で、メサンギウム領域へのIgAの有意な沈着が特徴で、高率にC3の沈着を伴う。
- 紫斑病の発疹:<図表>
- 紫斑病腎炎の臨床像、腎組織所見:<図表>
- 鑑別すべき疾患としてIgA腎症があるが、病理学的には区別することは不可能である。IgA腎症と診断された後に紫斑が出現し本症と診断される場合もある。
重症度・予後評価: >詳細情報 - 軽症例の大半は無治療で自然に軽快する。血尿のみの症例は無治療で経過観察する。
- 臨床的に高度の蛋白尿や急性腎炎症状を伴う例、腎炎かつネフローゼの症例では、長期予後が悪い。
- ISKDC(international study of kidney disease in childr…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■紫斑病診断の初期の検査例
- 紫斑病発症時から6カ月以内に腎症が発症するため、紫斑病と診断してから半年は尿所見をフォローする。
- 異常がある場合、血液検査(蛋白、アルブミン、腎機能)を施行する。
○ 以下のすべての検査を行う。
疾患のポイント:
- 血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、IgA血管炎)は小児に多い全身の毛細・細小血管の過敏性血管炎であり、皮膚・関節・腹部症状(腹痛)の3つを主徴とする。
- 紫斑病性腎炎とは、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(Henoch-Schoenlein Purpura、HSP)の1症状としてみられる腎炎である。
- 腎炎の合併が20~50%に認められる。75~90%は紫斑出現後1カ月以内(多くは2週間以内)で、3カ月以降に腎炎を発症することはまれである。
- 紫斑病性腎炎のうち、7割は顕微鏡的血尿であり、肉眼的血尿が1割である。蛋白尿は約半数に認め、ネフローゼ症候群となるのは5%程度である。
診断: >詳細情報
- ほかの腎炎との鑑別には、紫斑が軽度な症例や、3主徴が揃わないこともあるため、関節炎や腹痛のみの症例においても本症を念頭に置き、尿検査を施行する必要がある。
- 確定診断は腎生検による。光顕的にはメサンギウム増殖性糸球体腎炎で、蛍光抗体法で、メサンギウム領域へのIgAの有意な沈着が特徴で、高率にC3の沈着を伴う。
- 紫斑病の発疹:<図表>
- 紫斑病腎炎の臨床像、腎組織所見:<図表>
- 鑑別すべき疾患としてIgA腎症があるが、病理学的には区別することは不可能である。IgA腎症と診断された後に紫斑が出現し本症と診断される場合もある。
重症度・予後評価: >詳細情報
- 軽症例の大半は無治療で自然に軽快する。血尿のみの症例は無治療で経過観察する。
- 臨床的に高度の蛋白尿や急性腎炎症状を伴う例、腎炎かつネフローゼの症例では、長期予後が悪い。
- ISKDC(international study of kidney disease in childr…
■紫斑病診断の初期の検査例
■
紫斑病診断の初期の検査例
- 紫斑病発症時から6カ月以内に腎症が発症するため、紫斑病と診断してから半年は尿所見をフォローする。
- 異常がある場合、血液検査(蛋白、アルブミン、腎機能)を施行する。
○ 以下のすべての検査を行う。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
著者により作成された情報ではありません。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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