痙攣重積(小児科) :トップ    
監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター
内野俊平 東京大学大学院医学系研究科 生殖・発達・加齢医学専攻 小児医学講座

概要

疾患のポイント:
  1. 痙攣重積とは、痙攣発作が30分以上持続するもの、または痙攣発作を反復し、発作間欠期にも意識が回復しない状態が30分以上続くものである。神経学的後遺症を防ぐために、可能な限り早期に痙攣を終了させなければならない。
 
診断: >詳細情報 
  1. 痙攣発作が5分以上持続する場合は痙攣重積として治療を行う。痙攣が5分以上持続すると、自然停止の可能性は低くなり、また痙攣が30分以上持続すると神経細胞に不可逆な障害が生じるとされる。 エビデンス 
  1. なお、非痙攣性てんかん重積状態などに代表されるように、一見して全身痙攣が終了しているようでも発作が重積していることがあり注意が必要である。痙攣が続いているかどうかの判断は困難なことも多いが、意識障害、瞳孔所見の異常(散瞳・対光反射消失)、眼球偏位、筋緊張の異常な亢進、頻脈などが続いていれば痙攣の持続を疑う。 エビデンス 
  1. 確実な診断のためには、ベッドサイドでの脳波モニタリングを行い、棘徐波などの脳波異常を確認することが有用である。
  1. 痙攣重積症例における脳波モニタリング:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 痙攣重積による死亡率は年々減少しているが、現在は約3%とされている。
 
治療: >詳細情報 
  1. 現在、痙攣重積に対する第1選択薬はミダゾラムまたはジアゼパムである。その他、必要に応じて、第2選択薬(ホスフェニトイン、フェノバルビタール)、さらにバルビツレート(チオペンタール、チアミラール)などを用いた治療に移行する。 エビデンス   …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

一次治療例(痙攣重積に対する第1選択薬)
  1. 痙攣重積に対する第1選択薬はジアゼパム静注またはミダゾラム静注である。
○ 痙攣重積の場合、1)、2)、3) のいずれかを第一選択とする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

痙攣重積の治療
痙攣重積症例における脳波モニタリング
著者校正/監修レビュー済
2018/06/06

改訂のポイント:
  1. 日本小児神経学会:小児けいれん重積治療ガイドライン2017
に基づき、薬剤使用方法等を改訂。


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