破傷風 :トップ    
監修: 山本舜悟 京都大学医学部附属病院 臨床研究教育・研修部
久保健児 日本赤十字社和歌山医療センター 感染症内科部

概要

疾患のポイント:
  1. 破傷風とは、Clostridium tetaniの感染と毒素により神経系が侵される感染症である。
  1. 先進国ではまれであるが、一度発症すると致死率が高いため、定期的な予防接種と外傷後の処置が感染を防ぐ予防手段として重要となる。
  1. 外傷への曝露歴(約7割で認める)とその潜伏期間(中央値9.5日、1~60日)、発症後からけいれん出現までの時間(period of onset);中央値48時間、0~264日)が特徴である。
  1. 破傷風は感染症法5類感染症であり7日以内に届出をする必要がある。
 
診断:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 下記の3徴候の1徴候以上で積極的に疑う。
  1. 筋硬直(rigidity;こわばり・開口障害・痙笑)
  1. 有痛性の筋けいれん(spasm;後弓反張;脳神経細胞の発火によるけいれんとは異なる)
  1. 自律神経障害(autonomic instability)
  1. 特異的な検査はなく、診断は基本的に臨床診断による。 エビデンス  エビデンス 
  1. 特に、破傷風予防接種歴がない場合や、最終予防接種から10年以上経過している場合(有効な防御抗体レベルを維持できていない可能性が高い)は、より強く疑う必要がある。
  1. わが国の破傷風届出患者数と死亡数の推移:<図表>
  1. 年齢別破傷風抗毒素保有状況:<図表>
 
重症度・予後: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

筋けいれんコントロールおよび気管挿管
  1. 初期対応として(最初の1時間以内に)最低限必要なもの。
○ 1)~3)を投与し、RSI(rapid sequence intubation)を施行する。なお、1)~3)は組み合わせの一例。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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全身破傷風マネジメントプロトコル
痙笑(risus sardonicus;口輪筋の硬直)
著者校正/監修レビュー済
2018/06/21


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