心筋炎(小児科)

著者: 香取竜生 公立昭和病院 小児科

監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター

著者校正/監修レビュー済:2019/10/30
参考ガイドライン:
日本小児循環器学会学術委員会:小児期急性・劇症心筋炎の診断と治療の指針. 日本小児循環器学会雑誌 2006;.22 (4):514-524.
日本循環器学会編:急性および慢性心筋炎の診断・治療に関するガイドライン. Circ J 2004; 68( Suppl. Ⅳ): 1231-1263.

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概要・推奨  

  1.  心筋炎は心筋の炎症性疾患であり、原因の多くはウイルス感染による。
  1.  小児の致死性心筋炎の頻度は10万人中0.5人との報告がある。死亡率は20%とされるが、生存例の2/3は後遺症なく回復する。
  1.  発熱、嘔吐・下痢、食欲不振等の非特異的な感冒症状、消化器症状から発症する。「ただの感冒にしては」とまず疑うことが重要である。
  1.  不安感、顔面蒼白、低血圧、頻脈、奔馬調律(ギャロップ)、不整脈、胸痛、腹痛、頚静脈怒張、呼吸不全などの心不全徴候を見落とさないことが重要である。
  1. 心エコー検査が診断や治療に必須であり、有用である。
  1. 回復期までの血行動態の維持(薬物療法、補助循環)が基本となる。回復期までの心不全管理が予後を左右する。
  1. 早期のIABP、体外膜型人工肺(ECMO)、経皮的心肺補助装置(PCPS,V-A ECMO)、左心補助循環装置(LVAD)等の補助循環が有用と考えられ、小児でも積極的な使用が勧められる
 
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1.  定期レビューを行い、鑑別のポイントと用語の追加を行った。

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