横隔膜神経麻痺 :トップ    
監修: 久保惠嗣 地方独立行政法人 長野県立病院機構
花岡正幸 信州大学 学術研究院医学系医学部内科学第一教室

概要

疾患のポイント:
  1. 横隔膜神経麻痺とは、文字通り横隔膜神経の麻痺である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 胸部X線写真で横隔膜挙上を認め、深吸気と深呼気で横隔膜位置に差がない場合、横隔膜神経麻痺と臨床診断される。
  1. 確定診断にはX線透視下のにおいかぎ試験(sniff test)や横隔膜神経刺激試験が必要であるが、省略される場合もある。
  1. 横隔膜神経麻痺は、片側麻痺(<図表><図表>)と両側麻痺(<図表>)に分けられる。
  1. 左横隔膜神経麻痺:<図表>
  1. 両側横隔膜神経麻痺:<図表>
 
原因の評価: >詳細情報 
  1. 横隔膜神経麻痺の原因は、肺や縦隔の悪性腫瘍の浸潤や、胸部や頚部の手術侵襲によることが多い。
  1. 原因疾患は、腫瘍性疾患(肺癌や縦隔腫瘍、脊髄腫瘍など)、機械的侵襲(手術、手技による)、循環器疾患(胸部大動脈瘤など)、神経疾患(多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など)、感染症(脳脊髄炎、帯状疱疹など)、内分泌・代謝疾患(糖尿病、ポルフィリン症)、結合組織病(全身性エリテマトーデスなど)、毒物、特発性など多岐にわたる。特に、腫瘍性疾患の評価は必須であり、頚部胸部のCT検査やMRI検査を行う。
 
治療: >詳細情報…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時診断のための検査例
  1. 患側の横隔膜挙上と、深吸気と深呼気で横隔膜位置に差がないことを確認する。
○ 横隔膜神経麻痺を疑う場合、下記の検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

初診時の管理計画
右横隔膜神経麻痺
左横隔膜神経麻痺
両側横隔膜神経麻痺
著者校正/監修レビュー済
2016/11/30