尖圭コンジローマ(婦人科) :トップ    
監修: 小林裕明 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学
川名敬 東京大学大学院医学系研究科生殖発達加齢医学専攻 産婦人科学講座 生殖内分泌学分野

概要

疾患のポイント:
  1. 尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)6型もしくは11型が性行為により生殖器に感染した結果、生殖器に発生する良性乳頭腫であり、有茎性のイボ(疣贅)を形成する。
  1. HPV6型もしくは11型感染者の75%以上は発症する。感染から発症までの潜伏期間は3週~8カ月(平均2.8カ月)である。
  1. 尖圭コンジローマは、感染症法の5類感染症に分類され、性感染症定点医療機関(産婦人科等医療機関)では、月単位で最寄の保健所に届け出る必要がある。
  1. 女性は20歳代、男性は30歳代がピークとなる。<図表>
  1. 尖圭コンジローマの年齢別の男女患者数:<図表>
 
診断:
  1. 診断は視診が最も重要である。また、悪性転化もしくは悪性腫瘍、上皮内腫瘍性病変との鑑別が問題となるため、診断が不確実な場合や治療抵抗性の場合は、免疫不全者の場合、色素沈着がある場合、硬結・出血・潰瘍がある場合は生検による組織診断で確定診断を行う。ただし、一部の症例で腟前庭部乳頭腫症と見分けがつかないことがある。 解説 
  1. なお、HPVタイピング検査は診断に必須ではないが、行った場合にHPV6型もしくは11型が検出されれば確定診断となる。
  1. 外陰部の隆起性病変の鑑別と治療:アルゴリズム
  1. 尖圭コンジローマとその発育形式:<図表>
  1. 腟前庭部乳頭腫症:<図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

確定診断のための評価例
  1. 臨床症状が典型的ではない場合、悪性腫瘍が疑われる場合や治療抵抗性の場合に行う。
○ コンジローマ様の悪性腫瘍に注意する。組織検査は必ずしも腟前庭部乳頭腫症の鑑別にはならない。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

外陰部の隆起性病変の鑑別と治療
尖圭コンジローマとその発育形式
腟前庭部乳頭腫症
尖圭コンジローマの年齢別の男女患者数
尖圭コンジローマに対する治療法と完全消失後の再発率
尖圭コンジローマ(a)と腟前庭部乳頭腫症(b)
妊婦の子宮頸部から発生した巨大尖圭コンジローマ
著者校正/監修レビュー済
2018/08/10


詳細ナビ