子宮頸部上皮内腫瘍(CIN) :トップ    
監修: 小西郁生 独立行政法人国立病院機構 京都医療センター
藤井恒夫 医療法人 藤井レディースクリニック

概要

疾患のポイント:
  1. CIN(cervical intraepithelial neoplasia)は、子宮頸部の異形成~上皮内癌を連続した病変と捉える考え方からつけられた名称で、分化傾向の乏しい未熟細胞が重層扁平上皮の基底膜から表層に向かって広がる程度によりCIN1/2/3と3段階に分類される。
  1. 子宮頸部正常扁平上皮とCINの組織像:<図表>
  1. CIN1は軽度異形成、CIN2は中等度異形成、CIN3は高度異形成~上皮内癌に相当する。
  1. CINは、ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus、HPV)の感染が密接に関与しており、CIN1はHPV感染の組織像、CIN2はHPV感染の範疇と腫瘍性変化を伴った細胞が混在した組織像、CIN3はHPV感染細胞が腫瘍細胞に移行し置換された組織像と考えてよい。
  1. また、子宮頸部の扁平上皮系前癌病変は、異形成、CINの3段階分類のほかに、臨床上の取り扱い(経過観察/治療)により2段階に分ける扁平上皮内病変(squamous intraepithelial lesion、SIL)の分類がある。LSIL(low grade SIL)はCIN1、HSIL(high grade SIL)はCIN2~CIN3に相当する。
  1. CINの分類:<図表>
 
診断: >詳細情報 
  1. 子宮頸部細胞診異常がみつかった場合、コルポスコピー・生検(コルポスコープ所見に基づいて生検する)を行い、組織診にて診断を確定する。
  1. 子宮頸部細胞診がASC-US(atypical squamous cells of undetermined significance)の場合は、ハイリスクHPV検査を行う。ハイリスクHPV検査が陽性の場合は、精密検査としてコルポスコピー・生検(コルポスコープ所見に基づいて生検する)を行う。子宮頸部細胞診がASC-H (atypical squamous cells, cannot exclude HSIL)、LSIL (low-grade squamous intraepithelial lesion)、HSIL (high-gra…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

子宮頸部細胞診異常の検査
  1. 子宮頸部細胞診が異常の症例では、精密検査としてコルポスコピー・生検を行う。
○ 子宮頸部細胞診の結果に基づき、1)、2)を適宜行う。

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薬剤監修について:
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CINの取り扱いアルゴリズム
子宮頸部正常扁平上皮とCINの組織像
CINの分類
細胞診LSIL症例のコルポスコピー写真
CIN3症例のコルポスコピー写真
著者校正済:2018/02/28
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