卵巣嚢胞(妊娠中)

著者: 万代昌紀 京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学

監修: 金山尚裕 静岡医療科学専門大学校

著者校正/監修レビュー済:2019/04/10
参考ガイドライン:
産婦人科診療ガイドライン 産科編 2017

概要・推奨  

  1. 卵巣嚢胞の有無と良悪性の評価に、主に経腟超音波を使用することが推奨される。妊娠中に頻度の高ルテイン嚢胞の鑑別のため、複数回の検査で、内部構造の変化、充実部の出現がないかどうかなど、複合的に変化を見極めることが重要である(推奨度1)。
  1. ルテイン嚢胞などの機能性嚢胞や子宮内膜症性嚢胞が疑われる場合、経過観察を行うことが推奨される(推奨度1)
  1. 良性腫瘍が疑われる場合、直径が6cm以下の場合は経過観察、10cmを超える場合は破裂や分娩時障害の頻度、悪性腫瘍の可能性が高まるので手術を考慮する。6~10cmの場合、単房嚢胞性腫瘤で悪性腫瘍の可能性がない場合は、経過観察、それ以外は手術を考慮する。手術時期は妊娠12週以降が望ましい(推奨度1)
  1. 悪性または境界悪性腫瘍が疑われる場合、大きさや週数にかかわらず手術を行うことが推奨される(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 産婦人科診療ガイドライン 産科編 2017
に基づき、軽微な修正を行った

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