萎縮性腟炎 :トップ    
監修: 小西郁生 独立行政法人国立病院機構 京都医療センター
金井誠 信州大学 保健学科

概要

疾患のポイント:
  1. 萎縮性腟炎とは、低エストロゲン状態が原因となり、腟壁や外陰皮膚が萎縮することによる炎症症状を認めることである。腟内の自浄作用が低下することによる細菌性腟症を呈することもある。
  1. 閉経後の女性には比較的多く認める疾患であり、60歳以上の健康女性の約半数に何らかの腟萎縮症状を認めるとの報告もある。
  1. 閉経後の女性から「腟が乾燥した感じ」「性交時に痛い」「外陰部が痒い」「尿意が頻繁になった」「少量の不正性器出血がある」「おりものが増えた」「おりものが臭う」といった訴えがあった場合に想起する。
  1. 閉経により萎縮性変化を呈した腟および外陰:<図表>
 
診断: >詳細情報 
  1. 診断は、低エストロゲン状態である可能性、腟分泌物の性状、腟粘膜と外陰皮膚の所見、患者の訴えなどから総合的に行う。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 予後は良好で、エストロゲンの使用で基本的には症状が改善する
 
治療:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 無症状の場合や特に症状が気にならない場合には、必ずしも治療は必要でない。
  1. 症状のある萎縮性腟炎の治療は、エストリオール腟錠を使用する。腟錠の使用が困難な場合には、エストロゲンの全身投与を行う。 エビデンス 
  1. 性交痛を伴う場合には、潤滑ゼリー(リューブゼリー)を適宜使用する。
  1. 萎縮性腟炎の症状に更年期障害を伴う場合には、ホルモン補充療法を行う。 エビデンス 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

萎縮性腟炎の治療例(更年期症状なし)
  1. 症状のある萎縮性腟炎の治療は、エストリオール腟錠を使用する。
○ 1)を投与する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
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萎縮性腟炎の治療
閉経により萎縮性変化を呈した腟および外陰
著者校正済:2018/02/28
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