- 概要・推奨
- 病態・疫学・診察
- 診断方針
- 治療方針
- 鑑別疾患
- 症例検索
-
エビデンス
- 典型的症例集 急性Q熱国内発症例1(自験...
- 典型的症例集 急性Q熱国内発症例2(自験...
- 典型的症例集 急性Q熱国内発症例3(自験...
- 典型的症例集 急性Q熱国内発症例4(自験...
- Q熱コクシエラ肺炎症例の胸部X線所見は典...
- 市中肺炎としてのコクシエラ肺炎の頻度は1...
- 急性Q熱国内発症例の臨床像
- 急性Q熱を効率的に診断するためのポイント
- 健常成人におけるコクシエラ抗体陽性率は3...
- コクシエラの感染宿主域は広汎であり多様な...
- コクシエラは感染力が強く、保菌動物周囲で...
- 急性Q熱症例の飼育しているペットに対して...
- Q熱症例が入院した場合の感染対策上の対応
- 感染症法上のQ熱の取り扱い
- 文献
- 図表
-
評価・治療例(詳細)
- 関連する臨床レビュー
個人契約のトライアルまたはお申込みで全コンテンツが閲覧可能
疾患、症状、薬剤名、検査情報から初診やフォローアップ時の治療例まで。
1,400名の専門医による経験と根拠に基づく豊富な診療情報が、今日の臨床サポート1つで確認できます。
まずは15日間無料トライアル
概要・推奨
疾患のポイント:- 急性Q熱は予後良好の疾患である。Coxiella burnetiiに曝露された症例のうちで半数は不顕性感染、4割がインフルエンザ様の一過性の発熱、残る数%が肺炎や肝炎、不明熱など比較的重症な病型を呈する。病像はおおむね非特異的であり、その臨床像や一般検査所見のみから本症を診断することは困難である。
- 症状が6カ月以上持続する場合慢性Q熱の可能性を考慮する。慢性Q熱は主として心内膜炎の病型を認める、治療抵抗性で予後不良の疾患である。
- 国内では4類感染症であり診断時には届出が必要である。
診断: >詳細情報 - 急性Q熱の臨床像は非特異的であるが、あえていえば動物との接触機会、インフルエンザ様の全身症状を呈するが呼吸器症状は穏やか、肝障害の併発、βラクタム薬無効、といったキーワードが本症を疑う糸口となり得る。また季節外れのインフルエンザ様症状を呈する症例には注意が必要である。全体の7割で動物との接触機会が確認できるが、接触機会を認めない症例でも発症することがある。
- 急性Q熱は、コクシエラⅡ相菌IgG抗体価の有意上昇が経時的に確認された場合に診断される。
- 国内発症例は抗体価の上昇が緩やかな場合が多く、抗体価は長めに追跡(2カ月程度)することが望ましい。
- IgM抗体価および遺伝子検査(PCR)も補助診断指標をして有用である。
- 慢性Q熱では、コクシエラⅠ相菌抗体価の持続高値が診断指標となる。
重症度・予後: >詳細情報 - 急性Q熱による肺炎、髄膜炎、多臓器不全例などではまれに死亡例も報告されているが、死亡率1~2%と予後はおおむね良好である。肺炎、肝炎など主な罹患臓器疾患としての重症度の合併症評価のための検査が必要である。急性感染例のうち数%が後に慢性Q熱に移行する。
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■Q熱診断のための検査例
- ペア血清でⅡ相菌IgG抗体価の有意上昇を確認できれば確定診断となる。IgG抗体は256倍以上で陽性と、IgM抗体は、64倍以上で陽性と判定する。PCRは、研究機関に依頼が必要である。
- 補助指標としてはPCR、Ⅱ相菌IgM抗体価も有用である。
- これらの評価は、コマーシャルラボでの検査が行われておらず、研究機関への依頼が必要である。
○ 急性Q熱が疑われる症例ではQ熱Ⅱ相菌抗体価を測定する。
疾患のポイント:
- 急性Q熱は予後良好の疾患である。Coxiella burnetiiに曝露された症例のうちで半数は不顕性感染、4割がインフルエンザ様の一過性の発熱、残る数%が肺炎や肝炎、不明熱など比較的重症な病型を呈する。病像はおおむね非特異的であり、その臨床像や一般検査所見のみから本症を診断することは困難である。
- 症状が6カ月以上持続する場合慢性Q熱の可能性を考慮する。慢性Q熱は主として心内膜炎の病型を認める、治療抵抗性で予後不良の疾患である。
- 国内では4類感染症であり診断時には届出が必要である。
診断: >詳細情報
- 急性Q熱の臨床像は非特異的であるが、あえていえば動物との接触機会、インフルエンザ様の全身症状を呈するが呼吸器症状は穏やか、肝障害の併発、βラクタム薬無効、といったキーワードが本症を疑う糸口となり得る。また季節外れのインフルエンザ様症状を呈する症例には注意が必要である。全体の7割で動物との接触機会が確認できるが、接触機会を認めない症例でも発症することがある。
- 急性Q熱は、コクシエラⅡ相菌IgG抗体価の有意上昇が経時的に確認された場合に診断される。
- 国内発症例は抗体価の上昇が緩やかな場合が多く、抗体価は長めに追跡(2カ月程度)することが望ましい。
- IgM抗体価および遺伝子検査(PCR)も補助診断指標をして有用である。
- 慢性Q熱では、コクシエラⅠ相菌抗体価の持続高値が診断指標となる。
重症度・予後: >詳細情報
- 急性Q熱による肺炎、髄膜炎、多臓器不全例などではまれに死亡例も報告されているが、死亡率1~2%と予後はおおむね良好である。肺炎、肝炎など主な罹患臓器疾患としての重症度の合併症評価のための検査が必要である。急性感染例のうち数%が後に慢性Q熱に移行する。
■Q熱診断のための検査例
■
Q熱診断のための検査例
- ペア血清でⅡ相菌IgG抗体価の有意上昇を確認できれば確定診断となる。IgG抗体は256倍以上で陽性と、IgM抗体は、64倍以上で陽性と判定する。PCRは、研究機関に依頼が必要である。
- 補助指標としてはPCR、Ⅱ相菌IgM抗体価も有用である。
- これらの評価は、コマーシャルラボでの検査が行われておらず、研究機関への依頼が必要である。
○ 急性Q熱が疑われる症例ではQ熱Ⅱ相菌抗体価を測定する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
(詳細はこちらを参照)
エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
