今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 高橋洋 坂総合病院 呼吸器科・感染症科

監修: 細川直登 亀田総合病院

著者校正済:2022/03/16
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC):Diagnosis and management of Q fever--United States, 2013: recommendations from CDC and the Q Fever Working Group
  1. オーストラリア保健省:Q fever - CDNA National Guidelines for Public Health Units
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

概要・推奨   

  1. Q熱コクシエラ肺炎症例の胸部X線所見は典型例では多発性の肺野斑状影を呈する。
  1. 市中肺炎としてのコクシエラ肺炎の頻度は1~4%程度とする報告が多い。
  1. 急性Q熱国内発症例の臨床像
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. Q熱は病原菌Coxiella burnetiiによる動物由来感染症であり、家畜、ペット、野生動物など多様な動物種が無症候性に本菌を保菌してヒトへの潜在的な感染源となる。国内では市中肺炎の原因のうち2~4%程度を占める疾患と考えられている。
  1. 市中肺炎としてのコクシエラ肺炎の頻度は1~4%程度とする報告が多い(エビデンスレベルO)。(参考文献:[1][2][3]
  1. 市中肺炎中に占めるQ熱コクシエラ肺炎の頻度に関しては報告によるばらつきも多いが、スペインやアフリカの一部などの多発地域を除けば積極的に検索して1~4%程度だったとするものが多い。
  1. 国内での検討成績をみると、われわれが宮城で行ったprospective studyでは市中発症呼吸器感染症400例中で2.5%、市中肺炎120例中で4.2%が急性Q熱と診断されている。また沖本らの岡山での検討では市中肺炎中の1.4%、瀧口らの千葉での検討では市中肺炎中の約2%がそれぞれ急性Q熱肺炎であったことが報告されている。
 
病原体Coxiellaのヒトへの感染経路

保菌動物の分泌物や排泄物中に存在する病原菌を直接経気道的に吸入することがCoxiellaのヒトへの主要な感染ルートとなる。

出典

著者提供
 
  1. コクシエラのヒトへの感染源として最重要なのは、ウシやヤギ、ヒツジなどの家畜であるが、イヌやネコなどの愛玩動物やハトやカラス、ニワトリなども、ときに本菌を保菌してヒトへの感染源となることが知られている。また、コクシエラは感染力が強く、保菌動物周囲でのアウトブレイクがしばしば報告されている。
  1. コクシエラの感染宿主域は広汎であり多様な動物種が潜在的なヒトへの感染源となり得る(エビデンスレベルO)。(参考文献:[4][5][6]
  1. コクシエラのヒトへの感染源として最重要なのは、ウシやヤギ、ヒツジなどの家畜であるが、イヌやネコなどの愛玩動物もときに本菌を保菌してヒトへの感染源となる、保菌動物の出産時には周囲環境への大量の曝露が成立するため感染の危険性が高い。
  1. またハトやカラス、ニワトリなどの鳥類、あるいはアザラシなどの海生動物も本菌を保菌することがあり、ハトを推定感染源としたアウトブレイクなども報告されている。
  1. 国内でも家畜、イヌ、ネコ、シカ、ウサギ、ネズミ、ハト、カラスなどの動物種においてコクシエラの抗体保有あるいは菌の分離が報告されていることから、わが国においても自然環境中にはコクシエラは広汎に分布していることがうかがえる。
  1. コクシエラは感染力が強く、保菌動物周囲でのアウトブレイクがしばしば報告されている。(参考文献:[7]
  1. コクシエラは感染力が非常に強く、また自然環境中でも長期生存が可能なことから保菌動物の周囲での限局的なアウトブレイクが多数報告されている。
  1. 病原体は風にのって周囲に広汎に飛散するため畜舎などから距離があっても感染が成立する場合がある。
  1. また動物自体だけでなく動物が敷いていた麦藁などが感染源になる場合もあり得る。
  1. 近年では2007年から数シーズンにわたってオランダにおいて農場のヤギやヒツジを感染源とした史上最大規模のアウトブレイクが発生しており、患者数は4,000人を超えたこと、農場の周囲2km程度までが感染拡大のハイリスクゾーンであることなどが報告されている。
  1. 国内では4類感染症であり診断時には届出が必要である。
  1. 急性Q熱は予後良好の疾患である。Coxiella burnetiiに曝露された症例のうちで半数は不顕性感染、4割がインフルエンザ様の一過性の発熱、残る数%が肺炎や肝炎、不明熱など比較的重症な病型を呈する。最も多くみられるのはインフルエンザ様症状で発症し自然治癒するタイプである。病像はおおむね非特異的であり、その臨床像や一般検査所見のみから本症を診断することは困難である[5]
  1. 慢性Q熱は主として心内膜炎の病型をとるが、急性Q熱とは違って治療抵抗性で予後不良である。急性感染例のうち数%が後に慢性Q熱に移行するが、その機序はいまだ十分には解明されていない[8][9]
 
Q熱の発症経過と諸病型

病原体に曝露された症例のうちで半数は不顕性感染、4割がインフルエンザ様の一過性の発熱、残る数%が肺炎や肝炎など比較的重症な病型を呈する。

出典

著者提供
問診、診察のポイント  
  1. 診察所見は非特異的であり、ほかの動物由来感染症で認められるような皮疹、刺し口、リンパ節腫大などの特徴的な診断指標は存在しない。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
高橋洋 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:細川直登 : 未申告[2024年]

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