顔面神経麻痺(Bell麻痺、Hunt症候群:耳性帯状疱疹) :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
村上信五 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科

概要

ポイント:
  1. Bell麻痺、Hunt症候群:耳性帯状疱疹は、いずれも顔面神経系の膝神経節に潜伏感染したヘルペスウイルスによる再活性化によって生じる。ウイルス性神経炎による神経浮腫と骨性顔面神経管内における神経の圧迫、循環不全により顔面神経の麻痺が起きる状態である。
  1. 顔面神経麻痺:<図表>
  1. 顔面神経麻痺の診断手順:<図表>
  1. 顔面神経麻痺の原因と鑑別すべき疾患:<図表>
 
Bell麻痺: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. Bell麻痺とは、原因不明の一側性末梢性顔面神経麻痺と定義されているが、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が主病因と考えられている。
  1. 診断:
  1. 最終診断は一側性末梢性顔面神経麻痺で、諸検査により麻痺の原因が同定できない場合になされる除外診断である。
  1. 初診時に明らかな原因がない場合はBell麻痺と考え、麻痺の重症度に応じて、ステロイドを中心とした薬物治療を開始する。
  1. 重症度:
  1. 40点法で10点以上を不全麻痺、8点以下を完全麻痺と定義する。
  1. 顔面神経麻痺の程度、視診の評価(40点法):<図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

Bell麻痺:初診時検査、予後診断方法、保存的治療例
  1. 表情運動検査、単純ヘルペスウイルス、水痘―帯状疱疹ウイルス抗体価検査、聴力検査、電気生理学的検査(NET、ENoG)を行う。
  1. ステロイドは麻痺の重症度に応じて投与量を決定する。ステロイドは麻痺発症早期(1週間以内)に投与しなければ、その効果は乏しい。
○ 表情運動検査の重症度に応じて、プレドニゾロンの投与量を決定する。耳介発赤や強い耳痛、味覚障害を伴う症例では、不全型Hunt症候群を考慮してバルトレックス3,000mg/日または ファムビル1,500mg/日を投与する。

追加情報ページへのリンク

  • 顔面神経麻痺(Bell麻痺、Hunt症候群:耳性帯状疱疹)に関する詳細情報
  • 顔面神経麻痺(Bell麻痺、Hunt症候群:耳性帯状疱疹)に関する評価・治療例(詳細) (2件)
  • 顔面神経麻痺(Bell麻痺、Hunt症候群:耳性帯状疱疹)に関するエビデンス・解説 (2件)
  • 顔面神経麻痺(Bell麻痺、Hunt症候群:耳性帯状疱疹)に関する画像 (18件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

Bell麻痺、Hunt症候群の治療手順
顔面神経麻痺の程度、視診の評価(40点法)
耳介帯状疱疹
口腔・咽頭のヘルペス所見
顔面神経のガドリニウム造影MRI
顔面神経麻痺
電気生理学的検査と予後診断
顔面神経減荷術
顔面神経麻痺の診断手順
顔面神経麻痺の原因と鑑別すべき疾患
著者校正/監修レビュー済
2017/02/28


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