今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 渡邉大輔 愛知医科大学 皮膚科学講座

監修: 戸倉新樹 掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター 参与/浜松医科大学 名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2025/01/15
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、下記の点を加筆・修正した。
  1. 「症例」追加

概要・推奨   

  1. 抗ウイルス薬は、皮疹出現後72時間以内に投与を開始することが望ましい(推奨度1)
  1. 抗ウイルス薬は7日間投与する(推奨度2)
  1. たとえ臨床的に軽症だからといって内服量を減量すべきではない(推奨度3)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
ポイント:
  1. 帯状疱疹は脊髄後根神経節に潜伏感染した水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により発症する疾患である。
  1. 帯状疱疹は水痘既感染者なら誰でも発症し得る疾患だが、60歳を超えるとその発症率は急激に上昇する。
  1. 典型的な症例は臨床診断可能であるが、鑑別すべき疾患は丹毒、毛包炎、接触皮膚炎、殿部ヘルペスなどがある。
  1. イムノクロマト法による皮疹部からのウイルス抗原検出が診断に有用である。
  1. 典型例では抗ウイルス薬の内服、点滴で治療可能だが、頭頚部の帯状疱疹では眼科的、耳鼻科的合併症を伴うものもある。
  1. 最も多い合併症は帯状疱疹後神経痛(PHN)であり、高齢者、急性期の皮疹や疼痛の重症例では発症リスクが高まる。
  1. 皮疹出現後72時間以内の抗ウイルス薬投与開始が理想的であり、早期受診、診断が重要である。
 
予防:
  1. 欧米ではすでに帯状疱疹予防ワクチンは使用可能であったが、わが国でも2016年3月より、50歳以上の成人に対し、水痘ワクチンを帯状疱疹予防目的で接種することが可能となった。ただし、明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者および免疫抑制を来す治療を受けている者などの接種不適合者が存在することに注意する。一方2020年1月から使用可能になったサブユニットワクチンは効果も高く、免疫抑制患者にも使用可能である。2023年6月より、サブユニットワクチンの対象者に、「帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者」が追加された。
 
  1. ワクチンにより帯状疱疹の予防は可能である(推奨度2)
  1. 50歳以上の成人を対象に、帯状疱疹生ワクチン(LZV)と帯状疱疹アジュバント組換えサブユニットワクチン(RZV)またはプラセボの有効性、効果、安全性を比較検討したシステマティックレビュー[1]では、帯状疱疹の発生率について、LZVとプラセボの間に統計的に有意な差は認められなかったが、RZVは、LZV(ワクチン効果85%、95%信頼区間31%~98%)およびプラセボ(94%、79%~98%)より統計的に優れていた。一方、RZVは、LZV(相対リスク1.79、95%信頼区間1.05~2.34)およびプラセボ(5.63, 3.57~7.29)より注射部位での有害事象と関連性が統計的に高いことが示された。
問診・診察のポイント  
  1. 帯状疱疹は脊髄後根神経節に潜伏感染したVZVの再活性化により発症する疾患である。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
渡邉大輔 : 未申告[2024年]
監修:戸倉新樹 : 講演料(サノフィ(株),日本イーライリリー(株),アッヴィ合同会社,協和キリン(株))[2024年]

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帯状疱疹(皮膚科)

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