慢性副鼻腔炎(鼻茸の治療含む) :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
浅香大也 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

概要

疾患のポイント:
  1. 慢性副鼻腔炎は副鼻腔粘膜の慢性炎症とそれに伴った鼻症状が3カ月以上続く疾患と定義される。
  1. 鼻ポリープは副鼻腔粘膜から生じる炎症性増殖性腫瘤である。
  1. 慢性副鼻腔炎の病態は、副鼻腔における換気と排泄能の障害、すなわち中鼻道自然口ルート(ostiomeatal complex、OMC)の狭窄を主因とするものと、宿主の過敏な免疫応答により、罹患副鼻腔粘膜の好酸球浸潤を特徴とするものに大別される。近年、副鼻腔粘膜の好酸球浸潤を特徴とする好酸球性副鼻腔炎が増加傾向にある。
 
診断: >詳細情報 
  1. 鼻腔内所見により診断に至ることが多い。
  1. 鼻副鼻腔ファイバーでは、中鼻道より膿性鼻汁の漏出を認め、粘膜は発赤・腫脹している。
  1. 鼻副鼻腔X線写真(Waters法、Caldwell法)では、炎症のある副鼻腔に陰影を認める。
  1. 腫瘍性病変の否定が必要な場合、保存的治療の効果が乏しい場合に副鼻腔CTを撮影する。副鼻腔CT所見では、副鼻腔に両側性びまん性軟部濃度陰影を認める。
  1. 慢性副鼻腔炎における診断、治療のアルゴリズム:アルゴリズム
  1. 腫瘍性病変の鑑別や嚢胞性疾患の有無を診断するのに有用であるため副鼻腔MRI所見をとることもある。
  1. 慢性副鼻腔炎の左鼻内内視鏡所見:<図表>
  1. 慢性副鼻腔炎の副鼻腔CT所見:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 好酸球性副鼻腔炎は、マクロライド療法の効果は乏しく、内視鏡下鼻内手術(endoscop…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査、保存的治療例
  1. 鼻内視鏡検査、副鼻腔X線検査(3方向)、血液検査(好酸球数、RIST、RAST)、自覚症状評価などにて評価を行う。
○ 以下1)~3)にて評価をし、治療として4)~6)を適宜併用する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

慢性副鼻腔炎における診断、治療のアルゴリズム
慢性副鼻腔炎の鼻内内視鏡所見
左鼻内内視鏡所見
慢性副鼻腔炎の副鼻腔CT所見
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31


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