急性扁桃炎・慢性扁桃炎・扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍

著者: 鈴木正志 大分大学医学部 耳鼻咽喉科学講座

著者: 渡辺 哲生 大分大学医学部 耳鼻咽喉科学講座

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2018/09/20

概要・推奨  

薬剤承認情報:
2019年9月20日 ラスビック錠(ラスクフロキサシン塩酸塩 キノロン系経口抗菌剤)
 
急性扁桃炎:
  1. ポイント:
  1. 急性炎症が咽頭粘膜に強い場合には急性咽頭炎、口蓋扁桃の炎症が強い場合には急性扁桃炎とされ、多くの場合は急性咽頭・扁桃炎の病態をとる。
  1. 診断:
  1. ポイント:
  1. 診断は主に咽頭部の炎症を観察することによってされる。急性喉頭蓋炎、無顆粒球症、扁桃悪性腫瘍などをきちんと鑑別することが大事である。
  1. 下記の臨床分類に分かれる。
  1. 臨床分類:
  1. 急性滲出性扁桃炎:
  1. 口蓋扁桃粘膜の炎症を主とした比較的初期の病変である。
  1. 急性滲出性扁桃炎:<図表>
  1. 急性陰窩性扁桃炎:
  1. 口蓋扁桃実質のリンパ濾胞が腫脹、化膿し、口蓋扁桃表面粘膜下および陰窩に膿栓が見られる状態である。
  1. 急性陰窩性扁桃炎:<図表>
  1. 急性偽膜性扁桃炎:
  1. 病態が進行し、扁桃上皮下深部にも高度の炎症性変化が生じる状態である。膿栓は互いに癒合、扁桃表面を覆い偽膜様を呈する。
  1. 急性偽膜性扁桃炎:<図表>
  1. 病原菌:
  1. 病原菌は、通常は、A群ß溶血性連鎖球菌または、ウイルス(アデノウイルス、Epstein-Barrウイルス、エンテロウイルスなど)による。まれにクラミジアによる。
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

急性扁桃炎
  1. 抗菌薬治療ではアモキシシリンが第1選択となる。
  1. 軽症:原則抗菌薬非投与。
  1. 中等症:アモキシシリン、セフェム系抗菌薬による抗菌薬治療を行う。
  1. 重症:ニューキノロン系抗菌薬、セフェム系抗菌薬による抗菌薬治療を行う。
  1. A群ß溶血性連鎖球菌性急性咽頭・扁桃炎:アモキシシリンあるいはセフェム系抗菌薬を行う。
○ 下記のいずれか1つを用いる。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、主に急性扁桃炎について加筆修正を行った。


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