睡眠時無呼吸症候群 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
千葉伸太郎 太田総合病院

概要

疾患のポイント:
  1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome、OSAS)とは、いびきや睡眠中の無呼吸、日中の傾眠などを主訴とする疾患である。いびきによる騒音だけではなく、未治療の成人の重症例では脳血管、心循環系など重篤な疾患の合併により、長期の生存率が低下することや、 睡眠の分断による日中傾眠が交通事故や産業事故などの原因となるリスクが問題である。
  1. 診察検査では、全身所見(小児では胸郭変形の有無)、上気道所見、画像診断:頭部X線規格写真側貌、睡眠検査:簡易無呼吸診断装置、終夜ポリグラフ検査(PSG)(閉塞型無呼吸)などを行う。
  1. 2014年に改訂された睡眠障害国際分類第3版では、名称が閉塞性睡眠時無呼吸障害(Obstructive Sleep Apnea Disorders、OSAD)へと改称された。
  1. 胸郭変形:<図表>
  1. 小下顎セファロ:<図表>
  1. 終夜ポリグラフ検査:<図表>
 
診断: >詳細情報 
  1. 確定診断は、症状と睡眠検査による客観評価を必要とするが、わが国では終夜ポリグラフ検査で確定診断を行う前に、経皮的動脈血酸素飽和度測定装置、簡易無呼吸診断装置を用いたスクリーニングを行う必要がある。厚生労働省の研究班がまとめた診断アルゴリズムについて示す。
  1. 睡眠呼吸障害(SDB)の診断アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 成人:日中の過度の眠気、睡眠中の窒息感やあえぎ、繰り返す覚醒、起床時の爽快感欠如、日中の疲労感、集中力欠如など閉塞型無呼吸に起因するさまざまな症候のいくつかを伴い、かつ睡眠検査において、無呼吸低呼吸指数Apnea Hypopnea Index:AHI≧5
  1. AHI(Apnea-Hypoxia-Index:無呼吸・低呼吸指数)=(無呼吸数+低呼吸数)÷睡眠時間
  1. ESS(epworth sleep iness scale)

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 確定診断は、症状と睡眠検査による客観評価を必要とするが、わが国では終夜ポリグラフ検査で確定診断を行う前に、経皮的動脈血酸素飽和度 測定装置、簡易無呼吸診断装置を用いたスクリーニングを行う必要がある。
  1. 厚生労働省の研究班がまとめた診断アルゴリズムに沿って行う。
  1. 睡眠呼吸障害(SDB)の診断アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 診断基準:
  1. 日中の過度の眠気、睡眠中の窒息感やあえぎ、繰り返す覚醒、起床時の爽快感欠如、日中の疲労感、集中力欠如など閉塞型無呼吸に起因するさまざまな症候のいくつかを伴い、かつ睡眠検査において、無呼吸低呼吸指数Apnea Hypopnea Index:AHI≧5
  1. AHI(Apnea-Hypoxia-Index:無呼吸・低呼吸指数)=(無呼吸数+低呼吸数)÷睡眠時間
○ 上記に方針に基づき下記の検査を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

睡眠呼吸障害(SDB)の診断アルゴリズム
OSAS治療のアルゴリズム(成人)
OSAS治療のアルゴリズム(小児)
アデノイド顔貌
胸郭変形
小下顎セファロ
終夜ポリグラフ検査
陥没呼吸
口蓋扁桃肥大
口腔内装置
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31