鼻出血 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
竹内裕美 鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野

概要

症状のポイント:
  1. 鼻出血とは、文字通り鼻腔から出血することである。60%の人が一生のうちに鼻出血を経験するが、そのうち、約6%が医療機関での治療を必要とする。
  1. 鼻中隔と鼻腔側壁の血管:<図表>
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 鼻出血の原因が何であれ、まず止血させることが必要である。特に高齢者では、出血によってプレショックあるいはショック状態に陥ることがあるので、バイタルサインのモニタリング、血管確保、輸液、昇圧薬の投与など適切な対応が必要である。多量の出血の場合には、止血用バルーンなどを用いて止血処置を優先する。
  1. 出血が高度な場合の応急処置:  解説 
 
症状治療・診断的治療:(止血処置のアルゴリズム:アルゴリズム ) >詳細情報 
  1. 止血処置は、出血部位で異なる。また、小児では止血処置が制限される。
  1. 軽度の前方出血は鼻翼の用指圧迫(Hippocratic method)、血管収縮薬(ボスミンなど)の塗布・噴霧を行う。
  1. 後方出血や基礎疾患のある場合には止血が困難なことが多く、耳鼻咽喉科医に止血処置を依頼する必要がある。
  1. 出血部位が確認できた場合には出血部位に対する直接的な処置(硝酸銀処置、電気焼灼など)が基本である。  解説 
  1. 出血部位が確認できない場合や直接的な処置で止血できなかった場合には、止血用バルーンや鼻腔パッキングによる止血を行う。  解説  解説 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

小児の鼻出血の評価・対応例
  1. キーセルバッハ部位からの出血が多く、反復することが特徴の1つである。
  1. 止血には鼻翼の圧迫(Hippocratic method)や硝酸銀による焼灼が有効なことが多い。
  1. アレルギー性鼻炎や鼻前庭湿疹などの瘙痒感による鼻ほじりが原因となることがある。
  1. 血液疾患や先天的な血液凝固能異常にも注意が必要である。
○ 下記の検査・処方を症状・病態に合わせて適宜用いる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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止血処置のアルゴリズム
鼻出血の診断のアルゴリズム
鼻中隔と鼻腔側壁の血管
著者校正/監修レビュー済
2016/08/19


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