咽喉頭異常感 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
内藤健晴 藤田保健衛生大学医学部 耳鼻咽喉科学教室

概要

症状のポイント:
  1. 咽喉頭異常感症の定義は「咽喉頭異常感の訴えがあるにもかかわらず、通常の耳鼻咽喉科的視診で訴えに見合うだけの異常所見を局所に認めないもの」とされているが、一方、咽喉頭異常感症は1つの症候名にすぎず、後日振り返えると、種々の原因疾患が発見されるものも含められるとされる。以上より、精査しても明確な所見を見いだせないものを真性の咽喉頭異常感症とし、原因となる器質的変化を後に明確にできたものを症候性の咽喉頭異常感症としている。
  1. 50代と女性に多く、「咽喉頭に何かつかえる感じ」などの不定愁訴を訴え耳鼻咽喉科を受診する患者の頻度は、年々増加傾向にある。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 咽喉頭異常感では通常、緊急性変化はない。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 治療は保存的治療と手術的治療があるが、最も大切なのは咽喉頭異常感という病気の存在を患者に説明することである。
  1. 保存的治療には種々の原因によって多種の薬剤が用いられるので、系統立った治療計画が必要である。
  1. 手術治療では、咽喉頭異常感の原因疾患であるか否かの見極めが重要である。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 咽喉頭異常感の原因は局所的原因、全身的原因、精神的原因に分けられる。
  1. 局所的原因は炎症、アレルギー、胃酸逆流症、腫瘤などがあり、全身的原因には鉄欠乏性貧血などがあり、これらに加え、精神的原因が関与していることが多い。咳・痰、後鼻漏、胸やけ、ゲップや食物嚥下痛などの随伴症状は、咽喉頭異常感の原因検索に有用である。
  1. 咽喉頭異常感を感じる部位が固定か変動か、また正中か左右に偏移しているか。食物嚥下時に感じるのか、空嚥下時に強いのか、体重の減少はあるかを確認する。片側、固定性、進行性、体重減少などは腫瘍を考える。
  1. 咽喉頭異常感患者のうち悪性腫瘍の頻度は1~数%といわれており、頻度は高くないが悪性腫瘍を見落としてはならない。
  1. 咽喉頭異常感と頭頚部悪性腫瘍:<図表>
  1. 咽喉頭異常感の原因分類:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

咽喉頭異常感患者全体
  1. 内視鏡検査
○ 病態に合わせて適宜行う。

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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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(詳細はこちらを参照)

咽喉頭異常感アルゴリズム
咽喉頭異常感と頭頚部悪性腫瘍
咽喉頭異常感の原因分類
咽喉頭異常感の病態と愁訴の関係
精神的検査の種類
後鼻漏が原因の咽喉頭異常感(経鼻電子スコープ)
喉頭肉芽腫による咽喉頭異常感(喉頭ファイバースコープ)
著者校正/監修レビュー済
2016/11/30


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