口臭 :トップ    
監修: 近津大地 東京医科大学
角田衣理加1) 中川洋一2) 1)鶴見大学歯学部口腔微生物学講座 2)鶴見大学歯学部附属病院口腔機能診療科...

概要

症状のポイント:
  1. 口臭とは、「生体活動に関連して産生された気体のうち、生理的なもの病的なものを問わず口腔を通って排泄される社会的容認限度を超えた不快なにおい(悪臭)」と定義されている。
  1. 口臭は、真性口臭症、仮性口臭症、口臭恐怖症に分類される。また、真性口臭症は生理的口臭、口腔由来の病的口臭、全身由来の病的口臭に分けられる。
  1. 日本口臭学会では、臭気と疾病を明確に区別し、「口臭とは、本人あるいは第三者が不快と感じる呼気の総称である」とし、不快な臭気を指す。「口臭症とは、生理的・器質的(身体的)・精神的な原因により口臭に対して不安を感じる症状である」とし、その臭気があるかないかにかかわらず、気になり悩む病態が口臭症であるとしている。
  1. 口臭の80%以上は口腔由来であり、その主要原因物質は揮発性硫黄化合物(VSC:硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)である。 エビデンス 
  1. 仮性口臭症とは、検査結果の説明を含むカウンセリングにより、口臭の訴えが消失するものをいう。
  1. 口臭恐怖症とは、真性口臭症、仮性口臭症への対応では、口臭の訴えが消失しないものをいう。口臭恐怖症の場合には、精神科、心療内科などへの紹介が必要である。
 
治療:
  1. 治療は、口臭の由来により異なるが、舌清掃を含む口腔衛生指導、歯周炎治療をはじめとする歯科治療により、改善することが多い。
  1. 上記を行っても、口臭が軽減しない場合は全身由来の病的口臭を疑う。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 口臭診断プロトコールに従い、検査を行う
  1. 正確な診断を行うため、被検者には測定条件が設定されている。
  1. 口臭検査条件:<図表>
  1. 口臭の原因:<図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査例
  1. 必ず機器による口臭検査、官能検査、舌苔付着・歯周組織検査を含む口腔内診査を行う。
○ 初診時には、下記の検査をすべて行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

口臭診断プロトコール
口臭と口臭症治療の進め方
口臭検査条件
舌苔
著者校正/監修レビュー済
2016/05/27


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