変形性肘関節症 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
坪川直人 新潟手の外科研究所

概要

疾患のポイント:
  1. 変形性肘関節症とは、関節軟骨の老化性退行変性を基盤とし、これに何らかの原因が加わって関節軟骨の変性および骨棘、骨堤を生じる関節疾患である。40~50%の症例に肘部管症候群を合併する。 症状として肘痛、可動域制限が主症状で、肘部管症候群による小指、環指のしびれ、手内在筋の萎縮が加わる。<図表> <図表>
  1. 一次性関節症(加齢、労働・スポーツなどによる過度の使用)、外傷(関節内骨折、靱帯損傷)、炎症による関節炎などの原因が考えられる。
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 50歳以上の男性で肘痛、可動域制限を主訴とした患者で想起する。
  1. 下記の症状を認め、他疾患を除外したときに診断となる。
  1. 肘疼痛・関節可動域制限
  1. 肘部管症候群合併例では、肘部管のTinel様徴候、尺骨神経麻痺を認める。
  1. 肘X線写真・CTで関節症を確認する。関節リウマチ、痛風性関節炎、乾癬性関節炎、滑膜ヒダによる肘関節痛、外側上顆炎、内側上顆炎などを除外する。
  1. 肘可動域の計測:<図表>
  1. 可動域制限の図:<図表>
  1. 肘関節X線写真:<図表>
  1. 肘関節CT:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例、保存治療例
  1. すべての患者に肘X線撮影を行う。肘可動域測定を行う。
  1. 肘可動域が保たれていれば、消炎鎮痛薬(ロキソニン錠[60mg] 3錠 分3)を次回外来まで処方し、疼痛が強い場合はシーネ固定を行う。
  1. 尺骨神経領域にしびれがあれば、尺骨神経伝導速度を計測する。肘部管症候群の合併があれば、メチコバール錠(0.5mg) 3錠 分3を処方する。
○ 疼痛が強ければ1)、必要であれば2)を処方。肘部管症候群があれば3)で確定診断し、4)を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

変形性肘関節症アルゴリズム
肘関節を形成する上腕骨、橈骨、尺骨
変形性肘関節症の病態
肘部管症候群合併症例
肘可動域の計測
肘関節X線写真
肘関節CT
手術術式(進入法による手術術式):肘関節授動術
変形性肘関節症X線写真
肘関節CT(3D)
著者校正/監修レビュー済
2016/08/05


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