今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 新井猛 湘南病院整形外科

監修: 竹下克志 自治医科大学整形外科

著者校正/監修レビュー済:2025/02/26
参考ガイドライン:
  1. 日本整形外科学会日本肘関節学会:上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2024 改訂第3版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2024 改訂第3版』を参照に、下記の点を加筆・修正した。
  1. 上腕骨外側上顆炎の定義について、短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis:ECRB)腱以外にもさまざまな組織損傷が関係しており、ECRB腱付着部障害とそれに付随する外側側副靱帯複合体(lateral collateral ligament complex:LCLC)損傷や滑膜炎や滑膜ひだ障害といった関節内病変、橈骨神経管症候群も含む肘外側部痛を主体とした一連の症候群とされていることを記載した。
  1. 当ガイドライン(改訂第3版)では、改訂第2版の前文<診断基準>の「腕橈関節の障害などの伸筋群起始部以外の障害によるものは除外する。」は削除された。
  1. ステロイド局所注射は6カ月以上の長期例では有用性が認められず、行わないことを提案する。

概要・推奨   

  1. 上腕骨外側上顆炎は、短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis:ECRB)腱以外にもさまざまな組織損傷が関係しており、ECRB腱付着部障害とそれに付随する外側側副靱帯複合体(lateral collateral ligament complex:LCLC)損傷や滑膜炎や滑膜ひだ障害といった関節内病変、橈骨神経管症候群も含む肘外側部痛を主体とした一連の症候群と定義されている。
  1. 保存療法の中で、理学療法を行うことが推奨される(推奨度1)
  1. 保存療法が奏功しない場合、手術的治療を行ってもよい(推奨度2)

病態・疫学・診察 

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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
新井猛 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:竹下克志 : 講演料(第一三共(株))[2024年]

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