野球肘、離断性骨軟骨炎 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
松浦哲也 徳島大学医学部運動機能外科学

概要

野球肘:
  1. ポイント:
  1. 野球肘とは、広義には投球による骨端核障害の総称であるが、狭義には最も頻度の高い内側上顆障害を指す。
  1. 診断:アルゴリズム
  1. 肘関節痛と単純X線像にて診断できる。
  1. 内側上顆の圧痛、外反ストレステストでの肘内側痛から主に診断する。外反ストレス痛とは、投球動作を再現し、疼痛の有無を確認するテストで、少なくとも3つ以上の肘屈曲角度(30°、60°、90°)で行うか、milking testのように屈曲・伸展しながら行う。<図表>
  1. 単純X線で内側上顆下端の障害(透亮像、分離・分節像、離断骨片像)<図表>を確認する。単純X線では離断性骨軟骨炎の合併がないか確認する。
  1. 内側上顆障害(狭義の野球肘)のX線病期分類:<図表>
  1. 内側上顆障害(狭義の野球肘)のX線学的修復過程:<図表>
  1. 予後:
  1. 臨床的には予後良好な症例が多い。
  1. 治療:アルゴリズム
  1. 基本的には有症状時のみの投球中止を主体とした保存療法で経過をみる(保存療法)。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

内側上顆障害(狭義の野球肘)の診断方法例、保存療法例
  1. ほとんどすべての患者で、単純X線(肘45°屈曲位正面像)を行う。
  1. 有症状時のみの投球中止を主体とした保存療法で経過をみる。
  1. 自他覚症状が消失すれば塁間の半分の距離で20球程度のキャッチボールから投球を開始し、2~3週間で完全復帰を許可する。
○ 病歴、臨床所見より本症を疑い、1)を行い、診断を確定する一方、2)~4)を指導する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

野球肘の診断と治療のアルゴリズム
離断性骨軟骨炎の診断と治療のアルゴリズム
肘の骨端核出現時期
投球動作で肘関節に加わるストレス
肘伸展の診察法
内側上顆の圧痛点
内側上顆障害(狭義の野球肘)のX線病期分類
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21


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