今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 堀部秀二 正風病院

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正/監修レビュー済:2024/03/21
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、中高年の内側半月後根損傷(MMPRT)について加筆・修正した。

概要・推奨   

  1. X線では関節裂隙の拡大や狭小化、MRIでは外側の半月の大きさに注目するだけでなく、体部の変性も多いため、高輝度陰影にも注目する必要がある。
  1. MRI検査では、半月損傷の有無だけでなく、損傷半月の形態、術式予測をすることも重要である。
  1. 中節部の横断裂や前節部の縦断裂などの小さな損傷、外側半月のhypermobile meniscusはMRI検査で見過ごすこともあるので注意が必要である。
アカウントをお持ちの方はログイン
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 半月は、膝関節の内・外側にある、大腿骨顆部と脛骨プラトーの間に存在するC型の線維軟骨であり、荷重と安定性という機能を有する。
 
半月の解剖

右の膝を頭側からみた半月のシェーマ。

 
  1. 半月損傷はさまざまな原因で生じるが、大きく、単独で損傷する場合と靱帯損傷に合併して二次的に損傷する場合に分類できる[1]
  1. 単独損傷例では、膝を捻るなどの大きな力が膝に加わることにより生じる損傷(<図表>)、繰り返す微外傷により生じる損傷(<図表>)、形態異常を原因としている損傷(<図表>)、加齢による変性に起因する損傷(<図表>)、に分類できる。
 
外側半月中節部の横断裂

1回の外傷で受傷。ラグビーで膝を捻って受傷。

出典

著者提供
 
外側半月前節部の縦断裂

繰り返す微外傷により受傷。サッカー選手が特に誘因なく外側関節裂隙の前方の疼痛を訴える。

出典

著者提供
 
外側円板状半月

a:ローゼンバーグ撮影。左側外側関節裂隙の開大を認める。
b:MRI(冠状断像)で外側半月は大きく、実質部に水平断裂を認める。
c:MRI(矢状断像)で外側半月前節部実質に高輝度陰影を認める。

出典

著者提供
 
内側半月変性断裂

内部に高輝度陰影があり、一部フラップ状になっている。この場合には縫合は不可。

出典

著者提供
 
  1. 靱帯損傷合併例では前十字靱帯(ACL)損傷が一番多く、内・外側の中~後節部の縦断裂を生じる。
 
ACL損傷に合併した内側半月縦断裂

ACL損傷に合併した内側半月縦断裂。

出典

著者提供
 
ACL損傷に合併した外側半月の縦断裂

外側半月実質部に高輝度陰影を認め、縫合可能な縦断裂と判断できる。

出典

著者提供
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 外傷歴の有無:明らかな外傷があるかないか。

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
堀部秀二 : 未申告[2024年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),日本臓器製薬(株),帝人ヘルスケア(株))[2024年]

ページ上部に戻る

半月損傷

戻る