レジオネラ肺炎 :トップ    
監修: 具芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター
久保健児 日本赤十字社和歌山医療センター 感染症内科部

概要

疾患のポイント:
  1. レジオネラ肺炎とは、細胞内寄生細菌であるLegionellaが原因で起こる感染症で、肺炎および肺外症状(肝、腎、消化器、中枢神経系)を来す。
  1. 感染症法第四類の全数把握対象疾患であり、診断した医師は直ちに保健所へ報告する義務がある。
  1. 日本呼吸器学会成人市中肺炎診療ガイドライン2005によると、レジオネラ肺炎は、市中肺炎の3%前後を占める。院内肺炎においてもレジオネラは原因菌になり得ることを示したコホート研究がある。
  1. レジオネラ肺炎は、成人市中肺炎の2~3%、院内肺炎の1%未満、小児肺炎の1%未満で原因になる。
  1. 下記の状態にて積極的に疑う。
  1. 患者背景(年齢、喫煙歴、慢性肺疾患・細胞性免疫不全など) エビデンス 
  1. 曝露歴(水系:給水に関連した人工環境、土系)と潜伏期間(2~10日間)
  1. 症状(肺炎症状・肝、腎、消化器、中枢神経系肺外症状) エビデンス 
  1. 経過(グラム染色で白血球多数だが菌を認めない、βラクタム薬が無効)
  1. レジオネラ肺炎の症状は、以下のように多彩である。 エビデンス 
  1. 38.8℃以上の発熱(88~90%)、40℃以上の発熱(20~62%)、悪寒(42~77%)、筋肉痛・関節痛(20~40%)
  1. 咳(41~92%)、呼吸困難(25~62%)、胸痛(13~35%)
  1. 頭痛(40~48%)、神経学的異常(4~53%)
  1. 下痢(21~50%)、嘔気・嘔吐(8~49%)
 
診断: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
○ 肺炎の診断後1)2)にて診断を確定する。その後、保健所へ相談・依頼を行う。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

感染症法に基づく日本でのレジオネラ症の届出数
肺炎の重症度スコア(PSI)
肺炎の重症度スコア(CURB-65)
肺炎の重症度スコア(CRB-65)
著者校正/監修レビュー済
2017/02/28


詳細ナビ