舟状骨骨折 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
池田和夫 金沢医療センター整形外科

概要

疾患のポイント:
  1. 舟状骨骨折とは手関節にある8つの手根骨のなかの舟状骨が転倒などで手を背屈位でついた結果骨折した状態で、手関節部の痛みと腫脹という症状を呈する。舟状骨は血流が乏しく、骨癒合しにくい骨折であり、偽関節(骨癒合しない状態)になることが多い。
 
診断: >詳細情報 
  1. 転倒して手をついて受傷したときには、舟状骨骨折を疑って検査を進めることが重要である。
  1. 解剖学的嗅ぎタバコ入れの圧痛から主に診断する。
  1. 手関節2方向、手関節正面尺屈位と45°斜位のX線を確認する。ただし、X線写真のみでは診断がつかないこともあり、それでも不明の場合は臨牀症状から「骨折」として治療を開始し、後日再評価する。可能ならば、CTやMRI検査にて評価をしてもよい。 症例 
  1. 舟状骨骨折:<図表>
  1. 解剖学的嗅ぎタバコ入れ(snuff box):<図表>
  1. CT像:<図表>
  1. MRI像:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 適切な治療を行わないと、偽関節に陥る。
  1. さらに進行すると、SNAC wrist (Scaphoid Nonunion Advanced Collapse)に進行し、変形性手関節症に陥る。
  1. Herbert 分類(Herbert and Fisher, 1984):…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. X線写真は手関節2方向だけでは骨折を見逃すことがある。X線写真で骨折線が明らかでなくても、臨床的に舟状骨骨折を疑えば、
  1. 外固定したうえで、2週後に再診させて、再びX線写真をとることで、骨折線が明らかになることもある。
  1. CT検査により、骨折線が明らかになることがある。
  1. MRI検査により、骨挫傷が明らかになることがある。
  1. 舟状骨の圧痛(解剖学的嗅ぎタバコ入れ部の圧痛)は、臨床的に舟状骨骨折を疑う大きな所見である。
  1. いずれにしても、舟状骨骨折を疑うことが大切である。
○ 1)にて評価し、1)で判然としないときは2)3)を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

治療のアルゴリズム
舟状骨骨折の分類
解剖学的嗅ぎタバコ入れ(snuff box)
Herbert 分類(Herbert and Fisher, 1984)
舟状骨への血行
scaphoid nonunion advanced collapse(SNAC)wrist の Stage
観血的整復固定を行うときのアプローチ
月状骨周囲脱臼に合併した舟状骨骨折
MRIで初めて診断がつく舟状骨骨折
代表的な術後写真
著者校正/監修レビュー済
2016/08/05


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