感染性(化膿性、結核性)腱鞘炎 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
有野浩司 国立病院機構東京医療センター 整形外科

概要

疾患のポイント:
  1. 手指の外傷は非常に多くみられるが、創処置のみで済むことが多い。しかし、骨や腱に感染が及ぶと、治療がまったく異なり難治性となり、手術まで要するものになる。
  1. 指の外傷後などに腱鞘に沿った腫脹、発赤、疼痛がみられたら化膿性腱鞘炎を疑う。
  1. 屈筋腱の腱鞘は各指ごとにわかれているため、感染初期は各指に限局するが、感染が個々の腱鞘の範囲を超え、隣接指や近位まで波及すると、その構造から一気に多数指に広がる可能性がある。
  1. 環指、中指、小指に多く生じ、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が最も多い起因菌である。増悪すると手術を要し、手の機能障害も残るので、早期診断、治療を行う。
  1. 屈筋の腱鞘と近位で橈側および尺側滑液包に連続する延長部:<図表>
 
診断: >詳細情報 
  1. Kanavelの4徴(①指の軽度屈曲肢位、②紡錘形の腫脹、③屈筋腱腱鞘に沿った圧痛、④他動伸展時の疼痛)により診断する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. MRI で腱鞘炎の範囲を推定できる。また、単純X線写真で関節破壊があると化膿性関節炎または、化膿性関節炎との合併を考える。 解説 
  1. 母指の化膿性腱鞘炎の単純X線写真:<図表>
  1. 予後:症状が進行すると膿瘍が隣接指や近位に拡大する。
 
治療:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. 指の外傷後などに腱鞘に沿った腫脹、発赤、疼痛がみられたら化膿性腱鞘炎を疑う。
  1. 鑑別目的でX線による評価を行う。
○ 1)2)を行い評価する。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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(詳細はこちらを参照)

化膿性腱鞘炎 治療のアルゴリズム
屈筋の腱鞘と近位で橈側および尺側滑液包に連続する延長部
母指の化膿性腱鞘炎
母指の化膿性腱鞘炎
母指の化膿性腱鞘炎
母指の化膿性腱鞘炎
母指の化膿性腱鞘炎の単純X線写真
著者校正/監修レビュー済
2016/08/19