骨軟部の腫脹 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
五嶋孝博 がん・感染症センター都立駒込病院 骨軟部腫瘍科

概要

疾患のポイント:
  1. 骨軟部の腫脹とは、骨または軟部組織の腫大や膨隆、腫瘤形成を包含する概念である。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 骨軟部の腫脹を主訴とする疾患で緊急の対応が必要な診断として、骨折などの外傷、コンパートメント症候群、急性骨髄炎、化膿性筋炎、深部静脈血栓症がある。それぞれの診断、症状に従い治療する。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 痛みに対して、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)等の痛み止めを用いることがある。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 結核症、悪性骨・軟部腫瘍、リンパ節腫大、深部静脈血栓症などは診断に基づき、それぞれの領域の専門家に診療を依頼する。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 骨軟部組織の腫脹を呈する疾患の大半は組織の打撲、捻挫、骨折などの外傷である。
  1. 外傷歴のない腫脹の原因は多岐にわたり、腫瘍や感染症、代謝性疾患、血流障害、リンパ性浮腫などがある。
  1. 腫脹の原因となる疾患によって治療法がまったく異なる。
  1. 初期診療では、問診や局所の身体所見、X線検査などから、疾患の種類を推定して、血液検査やMRIなどの画像検査の適応を決定する。
 
鑑別疾患:(鑑別疾患のリスト: 鑑別疾患 )
  1. 下記の疾患が頻度の高い疾患、重篤な疾患、まれな治療可能な疾患である。
  1. 頻度の高い疾患: >詳細情報 <…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

骨軟部組織腫脹時の初期画像検査
  1. 骨折・脱臼や骨腫瘍、骨髄炎は単純X線写真でその存在を知ることができる。そのほかの疾患は単純X線写真で異常所見を得ることはまれであるが、異常所見がないことも診断に至る検査を進めて行くうえで重要である。
○ 腫脹の原因が骨由来か軟部組織由来かのスクリーニングに、単純X線をとる。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

骨軟部の腫脹を来す疾患鑑別のアルゴリズム
左胸壁化膿性筋炎
左下肢深部静脈血栓症
左大腿悪性軟部腫瘍のT2強調MRI(悪性線維性組織球腫)
左大腿骨骨髄炎(単純X線写真正面像)
右示指MP関節背側部の痛風結節
神経鞘腫(左膝T2強調MRI軸断像)
サルコイドーシス(T1強調MRI矢状断像)
骨肉腫(左膝単純X線写真正面像)
著者校正/監修レビュー済
2016/08/05


詳細ナビ