骨粗鬆症性脊椎椎体骨折 :トップ    
監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室
豊田宏光 中村博亮 大阪市立大学 整形外科学

概要

疾患のポイント:
  1. 骨粗鬆症性椎体骨折とは、 骨粗鬆症 による骨強度が低下した結果、椎体に骨折を起こした状態である。
  1. わが国における骨粗鬆症性椎体骨折の有病率は、70歳以降に急増し、80~84歳で40%を超えると報告されている。
  1. 腰痛を主訴に外来受診した患者における椎体骨折の割合は約4%(悪性腫瘍0.7%、感染0.01%)と報告されている。
 
診断: >詳細情報 
  1. 高齢者の急性の腰背部痛から主に診断する。
  1. 原則的には動作時痛であり、安静により軽快する場合は椎体骨折が疑われる。
  1. 椎体骨折の疼痛の程度は、坐位保持が困難なものから、日常生活が自立したものまでさまざまである。
  1. 安静時にも疼痛を認める場合には、鑑別診断である転移性脊椎腫瘍、感染性脊椎炎、強直性脊椎炎を考える。
  1. 骨粗鬆症のリスク因子を確認する。<図表>
  1. X線検査やMRI検査を行い椎体骨折の有無を確認する。<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 椎体骨折は、自然経過や保存療法により良好な予後が得られる骨折に位置づけられている。
  1. 神経障害の出現、不安定型の骨折、椎体骨折後の骨癒合不全、遺残後弯変形が予後不良となり問題となる。<図表>
 
治療: >詳細情報

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断
  1. ほとんどすべての患者で、単純X線を行う。
  1. 新鮮骨折か既存骨折かの鑑別、転移性脊椎腫瘍との鑑別が重要である。
  1. 新鮮骨折の診断にはMRI検査が推奨されている。
○  椎体骨折の診断は、あくまでも単純X線像にて行う。MRIは骨折が新鮮か陳旧性かの判断に使用する。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

骨粗鬆症性椎体骨折(臨床骨折)治療のアルゴリズム
骨粗鬆症性椎体骨折の危険因子
腰痛疾患におけるレッドフラッグサイン
椎体骨折後骨癒合不全のX線画像
椎体骨折後骨癒合不全のMRI、CT画像
手術適応となる因子
予後不良因子
椎体形成術
椎体骨折後後弯変形に対する後方矯正骨切り術
一般的な骨粗鬆症性椎体骨折の治療計画
著者校正/監修レビュー済
2016/09/02


  • 整形 の他のコンテンツを見る
詳細ナビ