慢性腰痛(治療含む) :トップ
監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室
紺野愼一 福島県立医科大学 整形外科学講座

概要

  1. Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians.
の発表に伴い、現在アップデート中
 
症状のポイント:
  1. 慢性腰痛とは、3カ月以上持続する腰痛である。
  1. 腰痛の85%は原因を特定できない非特異的腰痛である。
  1. 慢性腰痛の1/3に診断可能な精神科疾患、薬物乱用の問題が存在している。
  1. 慢性腰痛には、家庭や職場でのストレスが深く関与している。
  1. 医療従事者の治療上の役割は、患者の腰痛に対する闘う意欲や適応力の向上に力を貸すことにある。

緊急対応: >詳細情報 
  1. 腰部の激痛を訴え、ショック状態で搬送されてきた場合、あるいは激烈な腰痛の発症を正確に何時何分と言える場合には解離性腹部大動脈瘤を疑う。

症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 慢性腰痛の保存療法で、単独で有効性が証明されている治療はない。
  1. なるべく簡単な治療法、例えば運動や簡単な指導、あるいは薬物投与で様子をみる。
  1. 最も有望だとされている治療は、活動や運動を奨励する認知行動療法である。

専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 腰部脊柱管狭窄で保存療法が無効、膀胱直腸障害の合併、末梢動脈疾患(PAD)、糖尿病性末梢神経障害、うつ病、癌の脊椎転移、化膿性脊椎炎、馬尾腫瘍、脊髄血管奇形などは専門医に相談を考慮する必要がある。
 
診断へのアプローチ:(問診・診察: >詳細情報  ・鑑別疾患 鑑別疾患 )
  1. 症状持続例に対する評価手順は、アルゴリズムを参照に行う。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

間欠跛行(腰部脊柱管狭窄)の初期治療例
  1. 経口プロスタグランジンE1は神経性間欠跛行ならびに両下肢のしびれを伴う馬尾症状を有する腰部脊柱管狭窄の治療に短期間は有効である。
○ 初期の治療には1)を、疼痛が強い例では2)を併用する。1)、2)の治療で反応しない例では3)を選択する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

症状持続例に対する評価手順
坐骨神経痛持続例に対する手術の評価
治療後のケア
腰部脊柱管狭窄
腰椎椎間板ヘルニア
著者校正/監修レビュー済
2016/05/13