ニューモシスチス肺炎 :トップ    
監修: 岩田健太郎 神戸大学医学部附属病院
椎木創一 沖縄県立中部病院 感染症内科

概要

疾患のポイント:
  1. ニューモシスチス肺炎(PCP)とは免疫不全者に起こる重篤な肺炎の1つである。
  1. 主な症状は、咳嗽(多くは乾性咳嗽)、発熱、進行性の呼吸苦、全身倦怠感、悪寒、胸痛、体重減少等、非特異的である。
  1. HIV陽性者の場合、CD4陽性細胞数が200個/μl未満の場合にPCPのリスクが高くなる。 エビデンス 
  1. 非HIV陽性者の場合のリスクは、ステロイド投与、細胞性免疫低下(免疫抑制薬、悪性腫瘍[特に血液腫瘍])、移植後、リウマチ疾患の治療中、先天性免疫不全、極度の栄養不良時である。 エビデンス  エビデンス  エビデンス  
  1. HIV陽性者と非HIV陽性者とでは同じPCPでも病像がさまざまな点で異なることに留意する。HIV陽性者の発症は緩徐で数週間を経て悪化するが、非HIV陽性者では数日で急激に悪化する。 >詳細情報 
 
診断: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. 下記のアルゴリズムに添って診断を行う。
  1. ニューモシスチス肺炎(PCP)を疑う患者へのアプローチ(アルゴリズム):

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

PCPの診断に必要な評価
  1. Pneumocystis jiroveciiを気道検体から検出する、②PCPの補助的な診断根拠を得る、③低酸素血症(重症度に関係)を確認する。
○ 喀痰検査では十分な感度を得られない。疑いが強い場合には2)を積極的に行う。3)~5)は診断補助として有用であり、6)は重症度の判定に役立つ。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

ニューモシスチス肺炎(PCP)を疑う患者へのアプローチ(アルゴリズム)
Pneumocystis jiroveciiの鏡検像(気管支肺胞洗浄液;BAL)
Pneumocystis jiroveciiの鏡検像(免疫蛍光染色)
ニューモシスチス肺炎患者の多彩な胸部HRCT像
著者校正/監修レビュー済
2018/03/15


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