ペルテス病 :トップ    
監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室
薩摩眞一 兵庫県立こども病院 整形外科

概要

疾患のポイント:
  1. ペルテス病とは、幼児期から学童期に発症する大腿骨近位骨端部の阻血性壊死で、いわゆる小児期の骨端症の1つである。
  1. 跛行を主訴に来院することが多く、ときに膝周辺の疼痛を訴えることもあるので注意が必要である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 単純X線像とMRIにより確定診断を行う。単純X線像による大腿骨近位骨端核の異常所見を認める。また、MRIでは、T1強調像で大腿骨近位骨端核が低信号であれば壊死の存在を示す。 解説 
 
重症度・予後評価: >詳細情報 
  1. 個人差はあるが全病期は2~3年、修復像がみえてくるまで1~1.5年を想定しておく。
  1. 種々の報告をみても全体の7割は保存的治療で一定の成績が得られる。残りの3割に対して手術を行うか、保存的治療でよいのかという議論となっている。
  1. Catterall分類:
  1. 2方向X線写真で壊死部分が骨端全体のどのくらいを占めるかで判定する一般的な分類でⅠ~Ⅳ型に分かれる。この分類に加えて5つのhead at risk sign(①亜脱臼、②骨幹端部の嚢腫様変化、③外側の石灰化、④骨端線の傾斜、⑤Gage’s sign)を挙げこれを予後不良因子とした。 解説  解説 
 
治療: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. 診断がつけばただちに装具による保存的治療を考慮する。治療の原則は骨端全体を臼蓋の中に包み込んで(containment療法)、いかに骨頭を正円に保つかということにある。通常第1に選択されるのは保存的治療であるが、9歳以上の年長児発症例や壊死範囲が骨端部全体にわたるような例では手術的治療が選択されることが多い。
  1. 保存的治療:
  1. 保存的治療としては、外転装具により大腿骨頭のcontainmentをはかることが行われる。使用される装具は施設により異なるが、Toronto装具、Tachdjian装具、西尾式装具、Newington装具、Atlanta装具などが用いられることが多い。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断方法、保存療法例
  1. ペルテス病を疑う場合は、単純X線(両股関節2方向)、MRI(股関節)を行う。
  1. 保存的治療では大腿骨頭のcontainmentを獲得するために装具の処方が必要である。
  1. 単純X線像は正面・側面とともに、最大外転位撮影で大腿骨頭が臼蓋に包みこまれる(containされる)程度をチェックできる。
○ ペルテス病を疑う場合は1)2)を行って評価する。通常診断後は保存療法として3)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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ペルテス病の診療アルゴリズム
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01


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