中高年者の膝関節痛(診察手順含む) :トップ    
監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室
眞島任史 日本医科大学付属病院 整形外科

概要

疾患のポイント:
  1. 膝関節痛とは、文字通り膝関節の安静時、運動時の疼痛のことである。日本における膝関節痛の有訴率は15%程度である。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 膝関節痛を主訴とする疾患で緊急の対応が必要な診断として、化膿性膝関節炎、結晶誘発性膝関節炎、骨腫瘍、転移性骨腫瘍がある。それぞれの診断、症状に従い治療する。
  1. 骨巨細胞種:<図表>
  1. 骨巨細胞種(Giant Cell Tumor)のCT画像:<図表>

症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 膝関節痛の症状治療としては、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)が、経口薬および貼付薬・塗布薬として用いられる。 解説 
  1. 変形性関節症においては、疼痛は治療により軽減させることが可能であるが、摩耗した軟骨はもとに戻らないので、関節破壊の程度に応じて、手術を考慮する。
 
診断へのアプローチ:  >詳細情報 
中高年の膝痛の原因は、主なものに変形性膝関節症、関節リウマチ、化膿性関節炎、結晶沈着性関節炎(痛風、偽通風)、特発性膝関節顆部骨壊死、結核性関節炎、半月板損傷、関節遊離体、神経病性関節症、脆弱性骨折、腱・靭帯付着部炎、骨腫瘍、転移性骨腫瘍、閉塞性動脈硬化症、股関節・腰椎疾患による関連痛などがある
  1. 関節水腫を認める場合には関節穿刺を行い、関節液の性状を調べることが重要である。混濁した関節液を認める場合は感染の可能性がある。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

膝関節痛の初期治療例
  1. 膝関節痛の症状治療としては、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)が、経口薬および貼付薬・塗布薬として用いられる。
○ 感染が否定できる場合、下記のいずれか1つを用いる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

中高年者の膝関節痛鑑別アルゴリズム
中高年者の膝関節痛鑑別アルゴリズム
神経病性関節症
偽痛風のX線写真
骨巨細胞種
脛骨近位の脆弱性骨折
骨巨細胞種(Giant Cell Tumor)のCT画像
変形性膝関節症の分類(Kellgren-Lawrence分類[7])
変形性膝関節症の分類(Kellgren-Lawrence分類[7])
関節リウマチの膝の典型的X線写真
著者校正済:2018/08/23
現在監修レビュー中

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、変形性関節症についてのエビデンスを追加した。


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