中高年者の膝関節痛(診察手順含む)

著者: 眞島任史 日本医科大学付属病院 整形外科

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正/監修レビュー済:2020/02/14
参考ガイドライン:
  1. 変形性膝関節症の管理に関するOARSI勧告OARSIによるエビデンスに基づくエキスパートコンセンサスガイドライン(日本整形外科学会変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会による適合化終了版)

概要・推奨  

  1. 既存ガイドラインの批判的評価、調査エビデンスの体系的レビュー、および諸専門分野からなる国際的な専門委員会のコンセンサスが得られた見解に基づき、慎重に文言を選んだ25件の推奨事項のうち24件が適合化された。推奨度Aの項目を以下に示す。
  1. OAの至適な管理には、非薬物療法と薬物療法の併用が必要である日本整形外科学会SOR97%[95%CI94~99] 推奨度A)。
  1. すべての膝関節OA患者に対して、治療の目的と生活様式の変更、運動療法、歩調、歩行速度の調整、減量、および損傷した関節への負担を軽減する方法に関する情報を提供し、教育を行う。最初は医療従事者により提供される受動的な治療ではなく、自己管理と患者主体の治療に重点をおき、その後、非薬物療法の積極的な順守を奨励する日本整形外科学会SOR97%[95%CI94~99] 推奨度A)。
  1. 膝関節OA患者には、定期的な有酸素運動、筋力強化訓練および関節可動域訓練を実施し、かつこれらの継続を奨励する日本整形外科学会SOR94%[95%CI88~100] 推奨度A)。
  1. 体重過多の膝関節OA患者には、減量し、体重をより低く維持することを推奨する日本整形外科学会SOR96%[95%CI93~98] 推奨度A)。
  1. 歩行用補装具は、膝関節OA患者の疼痛を軽減する。患者には、対側の手で杖/ステッキを最適に使用できるよう指示を与えること。両側性の疾患を有する患者には、フレームまたは車輪付き歩行器が望ましい日本整形外科学会SOR94%[95%CI91~97] 推奨度A)。
  1. 症候性の膝関節OA患者では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を最小有効量使用すべきであるが、長期投与は可能な限り回避する。消化管(GI障害リスクの高い患者ではCOX-2阻害薬または非選択的NSAIDsとともに消化管保護のためのプロトンポンプ阻害薬もしくはミソプロストールの併用投与を考慮する。ただし、CVリスク因子のある患者では、非選択的薬剤COX-2阻害薬かを問わず、NSAIDsは注意して使用する日本整形外科学会SO…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、概要・推奨を追記した。 


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