内反足 :トップ    
監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室
野村茂治 野村整形外科眼科医院

概要

疾患のポイント:
  1. 先天性内反足は生下時より足部の内転、内反、尖足変形を伴う特異な疾患で、その病態は軟部組織の拘縮を伴った距骨を中心とした舟状骨と踵骨の位置異常である。
  1. わが国での発生頻度は1,000~2,000人に1人に発症し、原因は不明である。
  1. なお、二分脊椎、脛骨欠損、多発性関節拘縮症といった基礎疾患のある場合は、内反足とは区別している。
 
診断: >詳細情報 
  1. 生下時より足部の内転、内反、尖足変形があれば先天性内反足を想定する。
  1. 先天性内反足:<図表>
 
重症度・予後評価: >詳細情報 
  1. 変形は拘縮の程度で決定され、軽度から重度なものまである。 重症度区分は、徒手矯正を試みて矯正位がどの程度得られるかにより分類する方法や、X線によるものとしては距骨核と踵骨核の面積比(距踵率)を計測し、距骨核の発育遅延で重症度を判定する試みもなされているが、筆者らは重症度をギプス矯正後の変形の状態で判定している。
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療はまずは、cast法による早期保存的治療を行う。ただし、cast法による尖足矯正には限界があり生後10カ月過ぎに軟部組織解離術を行う。
  1. 術後の予後に関しては、術前のTC indexが予後に関係する。indexが70あれば後方解離術で予後は良い。
  1. TC indexが60以下であれば後内方解離術を考慮する。
  1. 年長児は外側骨性支柱を短縮させ舟状骨を矯正位に保持するEvans手術が適応となる。
  1. 5、6歳児では軟骨部分が多く過矯正になるので、踵骨頚部の外転骨切りを行う。
  1. 成人内反足には足底接地を目的に骨手術が選択される。三関節固定術は足関節が温存できる。
  1. リスフラン関節での内転変形には中足骨骨切り術が適応になる。
  1. 先天性内反足の年齢別の治療方針:アルゴリズム
  1. 内反足治療体系:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

先天性内反足の確定診断方法例
  1. 生下時より変形があり、基礎疾患があるものは除外する。
  1. 尖足変形を確認。踵部が正常足に比べずんぐりしている。(<図表><図表>、疾患を想起する >詳細情報 、疾患を診断する >詳細情報 <図表>
○ 1)、2)とも行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

先天性内反足の年齢別の治療方針
内反足治療体系
先天性内反足
内反足の足部変形
先天性内反足の踵部
ギプスによる内転、内反の矯正(cast法)
夜間副子
X線計測法
後方解離術
内方解離術
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01


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